第60回 午前 問57
生理学
生理学に関する問題
視覚器で正しいのはどれか。
- 1杆体は色を感知する。
- 2網膜の黄斑には錐体が多い。
- 3角膜には神経は分布していない。
- 4網膜の中心窩は視野に盲点を生じる。
- 5硝子体は屈折率の変化により焦点距離を調整する。
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✓ これが正解2網膜の黄斑には錐体が多い。
解説
網膜の黄斑には、色を感じる錐体が多く集まっています。
網膜には、光を受け取る視細胞として錐体と杆体の2種類があります。錐体は明るいところで働き、色を見分けたり細かい物を見たりする役割を持ちます。杆体は暗いところでわずかな光を感じる役割を持ち、色は見分けません。網膜の中央にある黄斑には錐体が多く集まり、その中心の中心窩は錐体だけからなるので、視力が最もよい部分になっています。
ほかの記述は、視細胞の役割、角膜の神経、盲点のできる場所、ピントを合わせる仕組みのいずれかを取り違えています。盲点は視神経が眼球を出る視神経乳頭で生じ、ピント合わせは水晶体の厚さを変えて行います。
したがって、正しいのは網膜の黄斑には錐体が多いという記述です。錐体は色と明るい場所、杆体は暗い場所、中心窩は最もよく見え、視神経乳頭は盲点、と対にして覚えると整理できます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1杆体は色を感知する。:杆体は、暗いところでわずかな光を感じ取る視細胞で、色を見分ける働きはありません。色を感知するのは、明るいところで働く錐体です。
- 3角膜には神経は分布していない。:角膜には三叉神経の枝の感覚神経が豊富に分布しています。目にごみが入ると強い痛みを感じるのはこのためで、神経が分布していないという記述は誤りです。
- 4網膜の中心窩は視野に盲点を生じる。:盲点は、視神経が眼球から出ていく部分に視細胞がないために生じます。中心窩は錐体が密集した部分で、視野の中で最もよく見える場所にあたります。
- 5硝子体は屈折率の変化により焦点距離を調整する。:遠くや近くに焦点を合わせる調節は、毛様体筋の収縮と弛緩によって水晶体の厚さを変えることで行います。硝子体は眼球の形を保つゼリー状の組織です。
出典:第60回 理学療法士国家試験 午前(厚生労働省)問57(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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