第60回 午前 問68
生理学
生理学に関する問題
月経で誤っているのはどれか。
- 1分泌期は10日間である。
- 2月経血は非凝固性である。
- 3月経期は黄体の退縮により生じる。
- 4エストロゲンは子宮内膜の再生に作用する。
- 5プロゲステロンは子宮内膜の分泌活動に作用する。
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✓ これが正解1分泌期は10日間である。
解説
分泌期はおよそ14日間で、10日間とする記述が誤りです。
月経周期は、子宮内膜の変化から月経期、増殖期、分泌期に分けられ、卵巣の卵胞と黄体から出るホルモンによって調節されています。月経が終わると、卵胞から分泌されるエストロゲンの働きで子宮内膜が再生して厚くなります(増殖期)。排卵後は黄体から出るプロゲステロンの働きで、内膜が分泌活動を行い、受精卵が着床しやすい状態になります(分泌期)。妊娠が成立しないと黄体が退縮してホルモンが減り、内膜がはがれ落ちて月経が起こります。
分泌期の長さは黄体の寿命によってほぼ決まっており、およそ14日間です。周期の長さの個人差は主に増殖期の長さの違いによるもので、分泌期を10日間とする記述は誤りです。そのほかの4つの記述は、いずれも月経の仕組みとして正しい内容です。
したがって、誤っているのは分泌期は10日間であるという記述です。排卵から次の月経までの分泌期はほぼ14日で一定、と覚えておくと判断しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 2月経血は非凝固性である。:月経血は、子宮の中で血液を固まらせる成分が分解されているため、ふつうは固まりにくい性質を持ちます。正しい記述なので、誤りを選ぶこの問いの答えにはなりません。
- 3月経期は黄体の退縮により生じる。:妊娠が成立しないと黄体が退縮し、プロゲステロンなどが減って子宮内膜がはがれ落ち、月経が始まります。正しい記述であり、答えにはなりません。
- 4エストロゲンは子宮内膜の再生に作用する。:エストロゲンは、月経後の増殖期に子宮内膜を再生させて厚くする働きを持ちます。内容は正しいので、誤っているものを選ぶ問いの答えではありません。
- 5プロゲステロンは子宮内膜の分泌活動に作用する。:プロゲステロンは排卵後の黄体から分泌され、子宮内膜の腺に分泌活動を起こさせて着床に備えます。正しい記述なので答えにはなりません。
出典:第60回 理学療法士国家試験 午前(厚生労働省)問68(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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