第60回 午前 問70
生理学
肺胞換気量に関する問題
肺気量分画のうちの2つを用いて肺胞換気量を算出する場合、使用するのはどれか。2つ選べ。
- 1残気量
- 21回換気量
- 3死腔換気量
- 4予備吸気量
- 5予備呼気量
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✓ これが正解21回換気量
✓ これが正解3死腔換気量
解説
肺胞換気量は、1回換気量から死腔換気量を引いて求めます。
肺胞換気量は、吸い込んだ空気のうち、実際にガス交換が行われる肺胞まで届く量のことです。息を吸うと、空気の一部は鼻や気管、気管支などのガス交換をしない通り道(死腔)にとどまり、肺胞には届きません。そこで、1回の呼吸で肺胞に届く量は、1回換気量から死腔にとどまる量(死腔換気量)を差し引いて求めます。これに1分間の呼吸数を掛けると、1分間あたりの肺胞換気量になります。
このため、計算に使うのは1回換気量と死腔換気量の2つです。たとえば1回換気量が500 mL、死腔が150 mL、呼吸数が12回/分なら、(500-150)×12=4200 mL/分となります。残りの3つは、安静時の呼吸では出入りしない、肺に残る量や努力して出し入れできる余分の量で、計算には使いません。
したがって、使用するのは1回換気量と死腔換気量です。肺胞換気量=(1回換気量-死腔)×呼吸数、と式の形で覚えておくと、計算問題にもそのまま使えます。これは換気のうちガス交換に役立つ部分だけを取り出すという考え方です。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1残気量:残気量は、最大限に息を吐き出したあとも肺の中に残っている空気の量です。呼吸のたびに出入りする空気ではないので、肺胞換気量の計算には用いません。
- 4予備吸気量:予備吸気量は、普通に息を吸ったあと、さらに努力して吸い込める空気の量です。安静時の呼吸で肺胞に届く量を求める計算には使いません。
- 5予備呼気量:予備呼気量は、普通に息を吐いたあと、さらに努力して吐き出せる空気の量です。肺胞換気量は1回換気量と死腔の量から求めるので、計算には使いません。
出典:第60回 理学療法士国家試験 午前(厚生労働省)問70(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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