第60回 午後 問34
運動学
運動軸が1つの関節はどれか。2つ選べ。
- 1顎関節
- 2距腿関節
- 3椎間関節
- 4腕橈関節
- 5下橈尺関節
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✓ これが正解2距腿関節
✓ これが正解5下橈尺関節
解説
運動軸が1つの関節は、距腿関節と下橈尺関節です。
関節は、関節面の形によって動ける方向の数(運動軸の数)が決まります。1軸性の関節には、蝶番のように曲げ伸ばしだけをする蝶番関節やらせん関節と、軸の周りを回るだけの車軸関節があります。
距腿関節は脛骨・腓骨と距骨で作る足首の関節で、底屈と背屈の1方向に動くらせん関節(蝶番関節の一種)です。下橈尺関節は橈骨と尺骨の手首側の関節で、上橈尺関節と一緒に前腕の回内・回外という回旋だけを担う車軸関節です。どちらも運動軸は1つです。
他の関節は複数の方向に動きます。顎関節は口の開け閉めに加えて、前後や左右にも動く関節です。椎間関節は平らな面どうしが滑る平面関節で、いろいろな方向にわずかに動きます。腕橈関節は上腕骨小頭と橈骨頭の球関節で、肘の曲げ伸ばしと前腕の回旋の両方に関わります。
したがって、運動軸が1つの関節は距腿関節と下橈尺関節です。蝶番・らせん・車軸は1軸、楕円・鞍は2軸、球は多軸、と関節の形と軸の数を組で覚えておきましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1顎関節:顎関節は、口を開け閉めする動きのほか、下顎を前に出したり左右にずらしたりする動きもできます。関節円板があり、回転と滑りが組み合わさる複数の方向の運動をするので、1軸の関節ではありません。
- 3椎間関節:椎間関節は上下の椎骨の関節突起どうしで作る平面関節です。平らな関節面が滑り合うことで、屈曲・伸展、側屈、回旋といった複数の方向にわずかずつ動きます。
- 4腕橈関節:腕橈関節は上腕骨小頭と橈骨頭で作る球関節で、肘の屈曲・伸展と前腕の回内・回外の両方の動きに関わります。動く方向が1つに限られないので、1軸の関節ではありません。
出典:第60回 理学療法士国家試験 午後(厚生労働省)問34(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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