第61回 午前 問35
理学療法治療学
Down症候群に関する問題
Down症候群の乳児に対する家族指導で最も優先度が低いのはどれか。
- 1関節拘縮の予防法
- 2離乳食の摂食指導
- 3家族のストレス対処法
- 4姿勢の安定を促す抱き方
- 5コミュニケーションの取り方
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✓ これが正解1関節拘縮の予防法
解説
Down症候群では関節がやわらかく、拘縮予防の優先度は低いです。
Down症候群の乳児は、筋緊張が低く、関節がやわらかく動きすぎる(関節の過可動性)という特徴をもっています。そのため、体を支える力が弱く、首のすわりや座位の獲得がゆっくり進みます。また、口の周りの筋の力も弱く、舌が出やすいなど、食べることにも工夫が必要です。
家族への指導では、こうした特徴に合わせて、毎日の生活の中で発達を支える方法を伝えることが中心になります。姿勢が安定するような抱き方、離乳食の進め方、子どもとのやりとりの仕方、そして育てる家族自身のストレスへの対処は、どれも乳児期から必要になる内容です。一方、関節が固まって動かなくなる拘縮は、関節がやわらかいDown症候群では起こりにくい問題です。
したがって、最も優先度が低いのは関節拘縮の予防法です。Down症候群は低緊張と関節のゆるさが特徴なので、指導の重点は固さを防ぐことではなく、安定と発達を促すことにある、と覚えておきましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 2離乳食の摂食指導:Down症候群の乳児は、口の周りの筋の力が弱く、舌が出やすいため、食べ物をうまく取り込んだり飲み込んだりするのに工夫が要ります。離乳食の進め方の指導は大切です。
- 3家族のストレス対処法:障害のある子どもを育てる家族は、不安や負担を抱えやすくなります。家族が落ち着いて子育てを続けられるよう、ストレスへの対処を一緒に考えることは重要な支援です。
- 4姿勢の安定を促す抱き方:筋緊張が低いため、抱かれたときに体がぐにゃりとしやすく、姿勢が崩れがちです。姿勢を安定させる抱き方は、首や体幹の発達を助けるので、優先して伝える内容です。
- 5コミュニケーションの取り方:言葉の発達がゆっくりなことが多いので、表情や身振りも含めた関わり方を家族に伝えることは、子どもの発達を支えるうえで大切です。
出典:第61回 理学療法士国家試験 午前(厚生労働省)問35(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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