第61回 午前 問64
生理学
交感神経で正しいの
交感神経で正しいのはどれか。
- 1排尿筋が収縮する。
- 2グリコーゲンの合成が促進される。
- 3第1胸髄から第2腰髄の後根を通る。
- 4副腎髄質は節後線維の直接支配を受ける。
- 5節前線維末端からアセチルコリンが放出される。
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✓ これが正解5節前線維末端からアセチルコリンが放出される。
解説
交感神経の節前線維末端からはアセチルコリンが出ます。
自律神経は、脊髄や脳幹から出た節前線維が、途中の神経節で節後線維に乗り換えて、内臓や血管に届く2段構えの経路をもっています。この問は、交感神経の性質として正しいものを選ぶ問題です。
交感神経でも副交感神経でも、節前線維の末端から放出される神経伝達物質はアセチルコリンです。交感神経では、節後線維の末端から主にノルアドレナリンが放出され、心拍数を上げる、血管を収縮させるなどの働きをします。節前線維がアセチルコリンという点は、交感神経と副交感神経に共通する大事なポイントです。ほかの肢は、膀胱の筋の動き、糖の代謝、神経の出る根、副腎髄質の支配のされ方を取り違えています。
したがって、節前線維末端からアセチルコリンが放出される、という記述が正しい答えです。節前はどちらもアセチルコリン、節後は交感がノルアドレナリンで副交感がアセチルコリン、と覚えましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1排尿筋が収縮する。:排尿筋は膀胱の壁の筋で、副交感神経の働きで収縮して尿を出します。交感神経は排尿筋をゆるめ、尿をためる方向に働くので、この記述は逆です。
- 2グリコーゲンの合成が促進される。:交感神経が働くと、肝臓などでグリコーゲンが分解されて血液中のブドウ糖が増え、活動に使うエネルギーを用意します。合成ではなく分解が促されます。
- 3第1胸髄から第2腰髄の後根を通る。:交感神経の節前線維は、第1胸髄から第2腰髄の高さの脊髄から、前根を通って出ていきます。後根は感覚の線維が入る経路なので、この記述は誤りです。
- 4副腎髄質は節後線維の直接支配を受ける。:副腎髄質は、節後線維ではなく節前線維によって直接支配されています。副腎髄質の細胞自体が節後の神経細胞に当たる性質をもち、アドレナリンなどを血液中に放出します。
出典:第61回 理学療法士国家試験 午前(厚生労働省)問64(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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