第61回 午前 問68
生理学
基礎代謝で正しいの
基礎代謝で正しいのはどれか。
- 1安静立位で計測する。
- 2体温の上昇によって減少する。
- 3同性、同年齢ならば体表面積に反比例する。
- 4代謝当量〈METs〉は、作業時代謝量と安静時代謝量との差で表す。
- 5食後の消費エネルギー増加は、脂質摂取に比べ蛋白質摂取で大きい。
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✓ これが正解5食後の消費エネルギー増加は、脂質摂取に比べ蛋白質摂取で大きい。
解説
食後の消費エネルギーの増加は蛋白質で最も大きくなります。
基礎代謝は、生きていくために最低限必要なエネルギーの量で、心臓や呼吸、体温の維持などに使われます。この問は、基礎代謝や関連するエネルギー代謝の性質として正しいものを選ぶ問題です。
食事をすると、食べ物を消化・吸収して体の中で処理するためにエネルギーが使われ、消費エネルギーが増えます。これを食事誘発性熱産生(特異動的作用)といいます。その増え方は栄養素によって違い、蛋白質をとったときが最も大きく、脂質や糖質をとったときは小さいことが知られています。したがって、脂質に比べて蛋白質で大きいという記述は正しいです。ほかの肢は、測る姿勢、体温との関係、体の大きさとの関係、代謝当量の求め方を取り違えています。
したがって、食後の消費エネルギー増加は蛋白質摂取で大きい、という記述が正しい答えです。食事誘発性熱産生は蛋白質で最大、と覚えておきましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1安静立位で計測する。:基礎代謝は、早朝の空腹時に、目を覚ました状態で安静に横になった姿勢で計測します。立位では姿勢を保つための筋の活動が加わるため、基礎代謝の条件になりません。
- 2体温の上昇によって減少する。:体温が上がると、体の中の化学反応が速くなるため、代謝量は増加します。発熱すると脈が速くなり、エネルギーの消費が増えるのはこのためです。
- 3同性、同年齢ならば体表面積に反比例する。:基礎代謝は、同じ性別、同じ年齢であれば、体表面積にほぼ比例します。体が大きく体表面積が広い人ほど、体から逃げる熱が多く、基礎代謝も大きくなります。
- 4代謝当量〈METs〉は、作業時代謝量と安静時代謝量との差で表す。:代謝当量(METs)は、運動をしているときの代謝量が、安静に座っているときの何倍に当たるかで表します。差ではなく比で表すので、この記述は誤りです。
出典:第61回 理学療法士国家試験 午前(厚生労働省)問68(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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