第61回 午前 問75
臨床医学
再生能力が最も高いのはどれか。
- 1角膜
- 2骨髄
- 3心筋
- 4神経
- 5横紋筋
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✓ これが正解2骨髄
解説
骨髄は常に新しい血球をつくり、再生能力が最も高い組織です。
体の組織は、細胞が分裂して入れ替わる力、つまり再生能力の高さによって大きく分けられます。常に分裂を続けている組織は再生能力が高く、ほとんど分裂しない組織は、傷つくと元に戻りにくくなります。
骨髄には、赤血球や白血球、血小板のもとになる造血幹細胞があり、一生を通じて盛んに分裂して新しい血球をつくり続けています。血球は寿命が短く、毎日大量に入れ替わるため、骨髄は非常に高い再生能力をもつ組織の代表です。皮膚の表皮や消化管の粘膜も、同じように再生能力の高い組織です。ほかの肢は、再生能力が限られているか、ほとんどない組織です。
したがって、再生能力が最も高いのは骨髄です。骨髄や表皮は再生能力が高く、心筋や中枢神経の神経細胞はほとんど再生しない、と両極を押さえておきましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1角膜:角膜は、表面の上皮は比較的早く修復されますが、内側の内皮細胞はほとんど再生しません。組織全体として、常に分裂を続ける骨髄ほど高い再生能力はもちません。
- 3心筋:心筋の細胞は、成長した後はほとんど分裂しません。心筋梗塞で傷ついた部分は心筋に戻らず、線維の組織に置き換わるので、再生能力は非常に低い組織です。
- 4神経:中枢神経の神経細胞は、ほとんど分裂しないため再生しにくい細胞です。末梢神経の軸索は再生しますが、その速さはゆっくりで、骨髄の再生能力には及びません。
- 5横紋筋:横紋筋(骨格筋)は、筋の周りにある衛星細胞の働きである程度は修復されますが、その能力には限りがあります。常に分裂を続ける骨髄ほどの再生能力はありません。
出典:第61回 理学療法士国家試験 午前(厚生労働省)問75(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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