第61回 午後 問25
臨床医学
Guillain-Barré症候群で適切なのはどれか。
- 1深部腱反射は亢進する。
- 2小児期に多い疾患である。
- 3神経伝導速度は保たれる。
- 4感覚障害は四肢中枢部に強くみられる。
- 5呼吸器の感染症を契機に発症することが多い。
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✓ これが正解5呼吸器の感染症を契機に発症することが多い。
解説
Guillain-Barre症候群は感染症の後に発症することが多い病気です。
Guillain-Barre症候群は、末梢神経が免疫の働きで障害される急性の多発神経炎です。判断の軸は、先行感染の後に起こること、末梢神経の病気としての所見(反射や神経伝導)、感覚障害の分布です。
多くの患者で、発症の1〜数週間前に上気道炎(かぜ)や下痢などの感染症がみられます。感染をきっかけにできた抗体が自分の末梢神経を攻撃してしまうためと考えられており、呼吸器の感染症を契機に発症することが多いという記述が適切です。
末梢神経が障害されるため、深部腱反射は低下または消失し、亢進はしません。発症は小児にも成人にも見られ、小児期に多い病気とはいえません。脱髄型では神経伝導速度が遅くなり、軸索型では振幅が下がるので、伝導速度が保たれるという記述は誤りです。感覚障害は手足の先に強く出る傾向があり、四肢の中枢部に強いという記述とも合いません。先行感染・上行する筋力低下・反射消失・伝導速度低下、という4点セットで覚えておくと整理しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1深部腱反射は亢進する。:Guillain-Barre症候群は末梢神経の障害なので、反射の経路が途切れて深部腱反射は低下または消失します。亢進するのは中枢神経が障害された場合です。
- 2小児期に多い疾患である。:この病気は小児から高齢者まで幅広い年齢で発症し、小児期に集中する病気ではありません。成人での発症も多く見られます。
- 3神経伝導速度は保たれる。:脱髄が起こると神経の伝わる速さが落ちるため、神経伝導検査では伝導速度の低下や伝導ブロックが見られます。診断の重要な手がかりです。
- 4感覚障害は四肢中枢部に強くみられる。:感覚障害は手袋や靴下をはく部分のように四肢の末梢に強く出ることが多く、中枢部優位ではありません。感覚障害自体は運動麻痺より軽いことが多いです。
出典:第61回 理学療法士国家試験 午後(厚生労働省)問25(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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