令和元年度 秋期 午前Ⅱ 問12
ビジネスインダストリ
ある通信販売事業者は,人工知能技術を利用して人間のように受け答えする,Webのチャットをインタフェースとしたユーザサポートシステムを開発している。テスト工程では,次の方法でテストする手法を採用した。このような,人工知能に関するテスト手法を何というか。
〔テストの方法〕
・判定者は,このシステムと人間の二者を相手に自然言語によるチャットを行う。このとき,判定者はどちらがこのシステムで,どちらが人間なのかは知らされていない。
・判定者が一連のチャットを行った後に,チャットの相手のどちらがこのシステムで,どちらが人間かを判別できるかどうかを確認する。
- ア実験計画法
- イチューリングテスト
- ウファジング
- エロードテスト
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✓ これが正解イチューリングテスト
解説
相手が機械か人間かを見分けられるかを見るのはチューリングテストです。
設問のテストは、判定者が相手を知らされないまま、システムと人間の両方と自然言語でチャットし、どちらがシステムかを判別できるかを確かめるものです。この方法は、機械の受け答えが人間と区別できないほど自然かどうかで、知的なふるまいを判定するチューリングテストの考え方そのものです。判定者が見分けられなければ、システムの受け答えは人間並みだと評価されます。ほかの肢は、実験の組み立て方、異常なデータを与えるテスト、負荷をかけるテストで、人間との比較で判別させる仕組みを含みません。人と機械を並べて当てさせる、という形が出たらチューリングテストと結び付けてください。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア実験計画法:実験計画法は、調べたい要因の組合せを効率よく選び、少ない試行回数で効果を確かめるための統計的な実験の組み立て方です。判定者が相手を人間か機械か当てるという手順は含みません。
- ウファジング:ファジングは、予測しにくいデータや異常なデータを大量に与えて、ソフトウェアの不具合や脆弱性を見つけるテスト手法です。受け答えが人間らしいかどうかを判定者が見分ける手法ではありません。
- エロードテスト:ロードテストは、システムに大きな負荷をかけて、処理性能や応答時間が要求を満たすかを確かめるテストです。対話の中身が人間と区別できるかではなく、量の面での耐久性を見るものです。
この問題の用語
- ファジング問題を起こしそうなデータを大量に作って入力し、挙動を見る手法です。実際に動かして調べるので、読むだけの点検とは別の弱点が出ます。
- テスト決めたとおりに動くかを、実際に動かして確かめる作業のこと。何を確かめるかによって移行テスト、システムテストなどと呼び分けます。
- 工程仕事を進める順序と段取りのまとまりを指します。図表にして管理し、重要な期日や作業の順序、進み具合を目に見える形にします。
出典:令和元年度 秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問12
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問11:ユースケース駆動開発の利点(テスト)
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問10:カークパトリックモデルの問題(テスト)
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- 令和4年度 春期 午前Ⅱ 問9:バグ管理図に関する問題(工程)
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