令和6年度 春期 午前Ⅱ 問12
ソフトウェア開発管理技術
リーンソフトウェア開発の説明
リーンソフトウェア開発の説明として,適切なものはどれか。
- ア経験的プロセス制御の理論を基本としており,スプリントと呼ばれる周期で“検査と適応”を繰り返しながら開発を進める。
- イ製造業の現場から生まれた考え方をソフトウェア開発に適用したものであり,“ムダをなくす”,“品質を作り込む”といった七つの原則を重視して,具体的な開発プロセスやプラクティスを策定する。
- ウ比較的小規模な開発に適した,プログラミングに焦点を当てた開発アプローチであり,“コミュニケーション”などの五つの価値を定義し,それらを高めるように具体的な開発プロセスやプラクティスを策定する。
- エ利用者から見て価値があるまとまりを一つの機能単位とし,その単位ごとに,設計や構築などの五つのプロセスを繰り返しながら開発を進める。
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✓ これが正解イ製造業の現場から生まれた考え方をソフトウェア開発に適用したものであり,“ムダをなくす”,“品質を作り込む”といった七つの原則を重視して,具体的な開発プロセスやプラクティスを策定する。
解説
製造業の考え方を応用し、七つの原則を重視するのがリーンです。
リーンソフトウェア開発は、トヨタ生産方式に代表される製造業の現場の考え方を、ソフトウェア開発に当てはめたものです。ムダをなくす、品質を作り込むといった七つの原則を掲げ、その原則に沿って具体的なプロセスやプラクティスを組み立てます。手順を一つに決めた手法というより、原則から考える枠組みである点が特徴です。四つの選択肢はいずれもアジャイル開発の手法を説明しており、見分ける軸は、起源と、掲げる数の対象です。スプリントで検査と適応を繰り返すもの、五つの価値をもつもの、機能単位に五つのプロセスを回すものは、それぞれ別の手法に当たります。製造業由来で七つの原則、と組で覚えておくと選べます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア経験的プロセス制御の理論を基本としており…:スプリントと呼ばれる周期で検査と適応を繰り返し、経験的プロセス制御を基本にするのは、スクラムの説明です。製造業の原則を土台にする手法ではないので、リーンソフトウェア開発の説明にはなりません。
- ウ比較的小規模な開発に適した,プログラミン…:小規模な開発向けにプログラミングに焦点を当て、コミュニケーションなど五つの価値を定めるのは、XP(エクストリームプログラミング)の説明です。価値の数も起源も、リーンの七つの原則とは異なります。
- エ利用者から見て価値があるまとまりを一つの…:利用者にとって価値のある機能のまとまりを単位に、設計や構築など五つのプロセスを繰り返すのは、ユーザー機能駆動開発(FDD)の説明です。機能単位で進める点が特徴で、リーンの原則とは別の手法です。
この問題の用語
- ログいつ誰が何をしたかを、機器やソフトウェアが自動で残していく記録です。あとから出来事をたどれるので、事故の調査や不正の発見に使われます。
出典:令和6年度 春期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問12
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