平成24年度 春期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問5
情報セキュリティ管理
コンティンジェンシープランの問題
コンティンジェンシープランにおける留意点はどれか。
- ア企業の全てのシステムを対象とするのではなく,システムの復旧の重要性と緊急性を勘案して対象を決定する。
- イ災害などへの対応のために,すぐに使用できるよう,バックアップデータをコンピュータ室内又はセンタ内に保存しておく。
- ウバックアップの対象は,機密情報の中から機密度を勘案して選択する。
- エ被害のシナリオを作成し,これに基づく“予防策策定手順”を策定する。
答えと解説を見る
✓ これが正解ア企業の全てのシステムを対象とするのではなく,システムの復旧の重要性と緊急性を勘案して対象を決定する。
解説
復旧の重要性と緊急性から、計画の対象システムを絞り込みます。
コンティンジェンシープランは、災害や事故が起きてしまった後に、業務をどう続け、どう復旧するかをあらかじめ決めておく緊急時対応計画です。企業の全てのシステムを同じ扱いで復旧しようとすると、限られた人手や設備が分散し、本当に必要な業務の再開が遅れます。そこで、止まったときの影響が大きく、早く戻す必要のあるシステムを見極め、優先して計画の対象にします。重要性と緊急性で対象を決めるという記述は、この考え方に沿っています。見分ける軸は、起きた後の対応を実際に機能させるための留意点になっているかどうかです。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イ災害などへの対応のために,すぐに使用でき…:バックアップデータを同じコンピュータ室やセンタに置くと、火災や地震で本番のシステムと一緒に失われます。離れた別の拠点に保管するのが基本です。
- ウバックアップの対象は,機密情報の中から機…:バックアップする対象は、業務を再開するのに必要なデータかどうかで選びます。機密度の高さを基準に選ぶと、復旧に欠かせないデータが漏れるおそれがあります。
- エ被害のシナリオを作成し,これに基づく“予…:予防策は被害が起きる前に講じるリスク対策の話です。この計画で定めるのは、被害が発生した後の連絡や復旧の手順であり、予防策の策定手順ではありません。
この問題の用語
- バックアップ失っても元に戻せるよう、データの複製を別に取っておくこと。取るだけでなく、戻せるかを確かめておくのが要点です。
- 機密決められた人以外に見せてはならない、という扱いのことです。社外秘などの区分を決め、書類に表示して全員に周知します。
出典:平成24年度 春期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問5
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問15:CSPMに関する問題(バックアップ)
- 令和5年度 秋期 午前Ⅱ 問21:DBMSのデータディクショナリ(バックアップ)
- 令和5年度 春期 午前Ⅱ 問23(バックアップ)
- 平成29年度 春期 午前Ⅱ 問3:サイドチャネル攻撃の説明(機密)
- 平成28年度 秋期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問10:タイミング攻撃の対策(機密)
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)