平成25年度 春期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問1
攻撃手法
APTに関する問題
APT(Advanced Persistent Threats)の説明はどれか。
- ア攻撃者は DoS 攻撃及び DDoS 攻撃を繰り返し組み合わせて,長期間にわたって特定組織の業務を妨害する。
- イ攻撃者は興味本位で場当たり的に,公開されている攻撃ツールや脆弱性検査ツールを悪用した攻撃を繰り返す。
- ウ攻撃者は特定の目的をもち,特定組織を標的に複数の手法を組み合わせて気付かれないよう執拗に攻撃を繰り返す。
- エ攻撃者は不特定多数への感染を目的として,複数の攻撃方法を組み合わせたマルウェアを継続的にばらまく。
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✓ これが正解ウ攻撃者は特定の目的をもち,特定組織を標的に複数の手法を組み合わせて気付かれないよう執拗に攻撃を繰り返す。
解説
APT は特定の組織を狙い、気付かれないよう長く執拗に攻撃します。
APT は、特定の目的をもつ攻撃者が特定の組織を標的に定め、複数の手法を組み合わせて長い期間にわたって攻撃を続けるものです。名前の Persistent は、執拗さや持続性を表しています。見分ける軸は三つあります。狙う相手が特定の組織か不特定多数か、動機がはっきりした目的か興味本位か、そして攻撃が目立つか気付かれないように進むかです。三つの軸のすべてで前者に当たる記述が正解です。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア攻撃者は DoS 攻撃及び DDoS 攻…:DoS 攻撃や DDoS 攻撃で業務を止める手口は、相手にすぐ気付かれる派手な妨害です。潜んだまま攻撃を続けるという進め方とは性格が逆で、可用性を狙った攻撃の説明にとどまります。
- イ攻撃者は興味本位で場当たり的に,公開され…:興味本位で場当たり的に公開ツールを使う攻撃者は、明確な目的も狙う相手ももっていません。目的をもって一つの組織を狙い続ける攻撃者像とは、動機の点で正反対の記述になっています。
- エ攻撃者は不特定多数への感染を目的として,…:不特定多数への感染を狙ってマルウェアをばらまくのは、相手を選ばない広く浅い攻撃です。標的を一つの組織に絞り込むという APT の性格とは、標的の選び方の点で合いません。
この問題の用語
- APT特定の組織を狙い、気付かれないよう執拗に攻撃を続ける手口です。不特定多数へばらまく攻撃とは、狙いも続く長さも違います。
- 組織目的を果たすために、人が役割を分けて集まったまとまりのことです。分け方には機能別、事業部制、マトリックスなどの形があります。
- 脆弱性OSやソフトに残っている、攻撃の足掛かりになりうる弱点のこと。開発元が配る修正パッチを当ててふさぎます。
- マルウェアウイルスやランサムウェアなど、利用者に害を与える目的で作られたソフトの総称です。感染すると情報を盗まれたり操作できなくされたりします。
出典:平成25年度 春期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問1
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問15:CSPMに関する問題(マルウェア)
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問8:ドメインフロンティングの問題(マルウェア)
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問15:ARPキャッシュに関する問題(マルウェア)
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問8:コネクトバックの説明(マルウェア)
- 令和元年度 秋期 午前Ⅱ 問10:BlueBorneの説明(APT)
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