平成26年度 春期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問24
企業活動
総合評価点が最も高い改善案
システムの改善に向けて提出された 4 案について,評価項目を設定して採点した結果を,採点結果表に示す。効果及びリスクについては 5 段階評価とし,それぞれの評価項目の重要度に応じて,重み付け表に示すとおりの重み付けを行った上で次の式で総合評価点を算出したとき,総合評価点が最も高い改善案はどれか。
〔総合評価点の算出式〕
総合評価点 = 効果の総評価点 - リスクの総評価点
採点結果表
| 評価項目 \ 案 | 案1 | 案2 | 案3 | 案4 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 効果 | セキュリティ強化 | 3 | 4 | 5 | 2 |
| 効果 | システム運用品質向上 | 2 | 4 | 2 | 5 |
| 効果 | 作業コスト削減 | 5 | 4 | 2 | 4 |
| リスク | スケジュールリスク | 2 | 4 | 1 | 5 |
| リスク | 技術リスク | 4 | 1 | 5 | 1 |
重み付け表
| 評価項目 | 重み | |
|---|---|---|
| 効果 | セキュリティ強化 | 4 |
| 効果 | システム運用品質向上 | 2 |
| 効果 | 作業コスト削減 | 3 |
| リスク | スケジュールリスク | 8 |
| リスク | 技術リスク | 3 |
- ア案1
- イ案2
- ウ案3
- エ案4
答えと解説を見る
✓ これが正解ウ案3
解説
重み付きの効果からリスクを引くと、案3が7点で最も高くなります。
各評価項目の点数に重みを掛けて足し合わせ、効果の合計からリスクの合計を引きます。効果の重みはセキュリティ強化が 4、運用品質向上が 2、コスト削減が 3 で、リスクの重みはスケジュールが 8、技術が 3 です。案3は、効果が 5×4+2×2+2×3 = 30、リスクが 1×8+5×3 = 23 で、総合評価点は 7 になります。ほかの案は、案1が 31-28 = 3、案2が 36-35 = 1、案4が 30-43 = -13 です。重みの大きいスケジュールリスクを 1 点に抑えていることが、案3が最も高くなった理由です。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア案1:案1は、効果が 3×4+2×2+5×3 で合計 31 となり、リスクは 2×8+4×3 で合計 28 です。二つのリスクで効果の多くが打ち消され、残るのは 3 点です。
- イ案2:案2は、効果の合計が 4×4+4×2+4×3 で 36 となり、四案の中で最も大きくなります。しかし、スケジュールリスクが 4 点で重み 8 が掛かり、リスクが 35 になるので、差は 1 点にとどまります。
- エ案4:案4は、スケジュールリスクが 5 点と最も高く、重み 8 を掛けると 40 になります。技術リスクと合わせて 43 となり、効果の 30 を大きく上回って、総合評価点はマイナス 13 です。
この問題の用語
- 改善悪いところを直して、より良い状態にすること。一度で終わらせず、計画・実行・評価・見直しを繰り返して続けるのが基本です。
- 重要度物事がどれだけ大切かを表す度合いのことです。要求や情報資産、障害などに付け、対応の順番や守り方の強さを決める目安にします。
- システム運用作ったシステムを日々動かし、支えていく仕事のことをいいます。稼働の監視やバックアップ、障害への対応などを決めた手順で行います。
- 作業工程を組み立てる、一つひとつの仕事の単位のことです。開始と終了、所要日数をもち、順序をつないで全体の日程を作ります。
- スケジュール作業の順序と日程を決めた計画のことをいいます。作業の前後関係から日程を組み立てるには、PERTが向いています。
出典:平成26年度 春期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問24(改変:原典の図表をテキストに書き起こした)
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問24:サービス可用性に関する問題(作業)
- 令和6年度 秋期 午前Ⅱ 問23:テスト駆動開発に関する問題(改善)
- 令和5年度 秋期 午前Ⅱ 問22(システム運用)
- 平成27年度 秋期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問24(重要度)
- 平成25年度 春期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問25:システム監査に関する問題(スケジュール)
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