平成27年度 秋期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問25
システム監査
監査証拠の説明
システム監査における監査証拠の説明のうち,適切なものはどれか。
- ア監査人が収集又は作成する資料であり,監査報告書に記載する監査意見や指摘事項は,その資料によって裏付けられていなければならない。
- イ監査人が当初設定した監査手続を記載した資料であり,監査人はその資料に基づいて監査を実施しなければならない。
- ウ機密性の高い情報が含まれている資料であり,監査人は監査報告書の作成後,速やかに全てを処分しなければならない。
- エ被監査部門が監査人に提出する資料であり,監査人が自ら作成する資料は含まれない。
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✓ これが正解ア監査人が収集又は作成する資料であり,監査報告書に記載する監査意見や指摘事項は,その資料によって裏付けられていなければならない。
解説
監査証拠は、監査人が収集・作成し、監査意見を裏付ける資料です。
システム監査では、監査人が監査報告書の中で監査意見や指摘事項を述べます。その意見は、監査人の印象ではなく、事実によって裏付けられていなければなりません。この裏付けとなる資料が監査証拠です。監査証拠には、被監査部門から提出された資料だけでなく、監査人が観察やインタビューの結果をまとめて自ら作成した記録も含まれます。見分けるときは、資料の作り手、監査計画との違い、監査後の扱いに注目します。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イ監査人が当初設定した監査手続を記載した資…:監査人が当初に決めた監査手続を書いた資料は、監査計画書にあたります。監査の進め方を定めたものであり、意見の根拠となる事実を集めた資料とは役割が違います。
- ウ機密性の高い情報が含まれている資料であり…:監査証拠は、結論がどんな事実に基づいたかを後から確かめられるよう、監査調書とともに一定期間保存します。報告書を作ったらすぐに全て処分するものではありません。
- エ被監査部門が監査人に提出する資料であり,…:監査証拠は被監査部門から出された資料に限られません。監査人が現場を見て回ったり関係者に話を聞いたりしてまとめた記録も、監査証拠として扱われます。
この問題の用語
- 監査証拠監査人の判断を裏づける記録のこと。被監査部門から入手した運用記録などがこれで、監査人自身が作った計画書や議事録は含みません。
- 監査人システム監査を行う人。作る側や運用する側から独立した立場を保ち、自分では作らずに規程や記録を見て確かめます。
- システム監査情報システムが安全で正しく使われているかを、担当から独立した立場で点検し報告すること。直すべきところを見つけて伝えます。
- 監査報告書監査の結果と意見、改善の勧告をまとめて伝える文書のことです。原案は相手と意見交換し、事実誤認がないかを確かめます。
- 監査意見監査人が調べた結果として述べる、判断のことをいいます。監査手続の実施記録である監査調書が、その根拠になります。
- 指摘事項監査で見つかった、直すべき点として報告書に書かれる事柄です。決まりどおりに行われていた行為は、ここには含まれません。
- 機密性許された人だけが情報に触れられる状態が保たれていること。完全性・可用性と並ぶ、情報セキュリティの三つの性質の一つです。
- 被監査部門監査を受ける側の部門のことです。求められた調査には応じますが、存在しない証憑を作ったり、監査の項目を自分で決めたりはしません。
出典:平成27年度 秋期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問25
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問25:内部統制に関する問題(機密性)
- 令和5年度 秋期 午前Ⅱ 問25:直接修正に関する問題(監査報告書)
- 令和4年度 秋期 午前Ⅱ 問25:SaaSに関する問題(監査人)
- 令和3年度 春期 午前Ⅱ 問25:指摘事項として記載すべきもの(指摘事項)
- 平成26年度 春期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問25:ITガバナンスに関する問題(被監査部門)
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