令和2年度 10月 午前Ⅱ 問7
情報セキュリティ管理
経済産業省が“サイバー・フィジカル・セキュリティ対策フレームワーク(Version 1.0)”を策定した主な目的の一つはどれか。
- アICT を活用し,場所や時間を有効に活用できる柔軟な働き方(テレワーク)の形態を示し,テレワークの形態に応じた情報セキュリティ対策の考え方を示すこと
- イ新たな産業社会において付加価値を創造する活動が直面するリスクを適切に捉えるためのモデルを構築し,求められるセキュリティ対策の全体像を整理すること
- ウクラウドサービスの利用者と提供者が,セキュリティ管理策の実施について容易に連携できるように,実施の手引を利用者向けと提供者向けの対で記述すること
- エデータセンタの利用者と事業者に対して“データセンタの適切なセキュリティ”とは何かを考え,共有すべき知見を提供すること
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✓ これが正解イ新たな産業社会において付加価値を創造する活動が直面するリスクを適切に捉えるためのモデルを構築し,求められるセキュリティ対策の全体像を整理すること
解説
新たな産業社会のリスクをモデル化し、対策の全体像を整理するためです。
このフレームワークは、名前のとおり、サイバー空間とフィジカル空間、つまり IT の世界と現実の物理的な世界が深く結び付いた社会を対象にしています。モノやデータがつながり合って新しい価値を生む産業社会では、リスクが一つの企業の中だけでなく、取引先や機器、データのやり取りの全体に広がります。経済産業省はこの状況を捉えるためのモデルを作り、そこで求められるセキュリティ対策の全体像を整理しました。正解の選択肢は、新たな産業社会、リスクを捉えるためのモデル、対策の全体像という三つの言葉で、この目的をそのまま表しています。名前にサイバー・フィジカルとある時点で、特定の働き方やサービスだけに絞った文書ではないと見当が付きます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アICT を活用し,場所や時間を有効に活用…:テレワークの形態を示し、形態ごとの情報セキュリティ対策の考え方を示すのは、テレワークに向けた指針の内容です。働き方という一つの場面に絞っており、産業社会全体を見渡す文書とは広さが違います。
- ウクラウドサービスの利用者と提供者が,セキ…:クラウドサービスの管理策の手引を利用者向けと提供者向けの対で記述する形は、クラウドの管理策を定めた規格の特徴です。クラウドの利用という一分野に限った話で、産業全体の対策を整理するものではありません。
- エデータセンタの利用者と事業者に対して“デ…:データセンタの利用者と事業者にとって適切なセキュリティとは何かを考える文書は、データセンタという一つの施設に向けたものです。物理とサイバーが融合した社会全体を扱う文書とは範囲が違います。
この問題の用語
- クラウドサービス自社で設備を持たず、事業者が用意したものをネットワーク越しに借りて使う形。借りる範囲によって、SaaS、PaaS、IaaSなどに分かれます。
- 管理策危険を減らすために実際に行う手立て。一覧として並べられていて、自分たちに要らないものは理由を示して外すことができます。
出典:令和2年度 10月 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問7
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問15:CSPMに関する問題(クラウドサービス)
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問11:ISMAPに関する問題(管理策)
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問10(管理策)
- 令和6年度 春期 午前Ⅱ 問11:CASBを利用した際の効果(クラウドサービス)
- 令和6年度 春期 午前Ⅱ 問7:ISMAP-LIUに関する記述(クラウドサービス)
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