第26回 問題40
ソーシャルワークの理論と方法(専門)
次の記述のうち,IMR(疾病管理とリカバリー)のプログラムの説明として,正しいものを1つ選びなさい。
- 1物質依存症の人々のために開発された。
- 2ストレス-脆弱性モデルを病気の自己管理の基礎としている。
- 3家族と支援者は関与しないことが推奨されている。
- 4個々のニーズに応じてオーダーメイドされた内容で構成される。
- 5精神疾患の一次予防を目的としている。
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✓ これが正解2ストレス-脆弱性モデルを病気の自己管理の基礎としている。
解説
IMRは、ストレス-脆弱性モデルを自己管理の基礎にしています。
IMR(疾病管理とリカバリー)は、統合失調症や双極性障害などの重い精神疾患のある人が、自分の病気を管理する方法を学び、自分なりのリカバリーの目標に向かって進めるよう支援する心理社会的なプログラムです。アメリカで、科学的な根拠に基づく実践の一つとしてまとめられました。
IMRは、ストレス-脆弱性モデルを病気の自己管理の基礎としています。このモデルは、精神疾患の発症や再発を、生まれもった病気へのなりやすさ(脆弱性)とストレスとの組み合わせで捉え、服薬などで脆弱性の影響を減らし、ストレスへの対処を身に付けることで再発を防ぎやすくなると考えます。参加者は、病気についての知識、薬の効果的な使い方、再発の予防、ストレスへの対処、社会的な支えの作り方などを、決められた内容の単元に沿って学んでいきます。この記述が正しい内容です。
他の記述は、プログラムの対象、家族や支援者の関わり方、内容の組み立て方、目的についての説明が実際と違っています。
見分け方として、IMRは重い精神疾患のある人が対象、ストレス-脆弱性モデルが基礎、標準化された単元で学ぶ、家族などの支えも活用する、の4点で確かめると、誤りの記述を外しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1物質依存症の人々のために開発された。:IMRは、統合失調症や双極性障害などの重い精神疾患のある人が、病気の自己管理を学ぶために開発されたプログラムです。物質依存症の人々を対象として作られたものではありません。
- 3家族と支援者は関与しないことが推奨されている。:IMRでは、学んだ内容を生活に生かすうえで、家族や支援者などの身近な人の協力を得ることが勧められています。社会的な支えを作ることも学習の内容に含まれており、関与しないことは推奨されていません。
- 4個々のニーズに応じてオーダーメイドされた内容で構成される。:IMRは、あらかじめ決められた内容の単元(モジュール)に沿って進める標準化されたプログラムです。参加者のペースや目標には配慮しますが、内容そのものを一人ずつ作り変える構成ではありません。
- 5精神疾患の一次予防を目的としている。:IMRは、すでに精神疾患のある人が病気を管理し、再発を防ぎながらリカバリーを進めるためのものです。発症そのものを防ぐ一次予防ではなく、病気になった後の支援を目的としています。
出典:第26回 精神保健福祉士国家試験(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)問題40。問題文と選択肢は原文のままです。解説は当サイト独自のもので、同センターとは関係ありません。
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