第26回 問題47
ソーシャルワークの理論と方法(専門)
精神科病院に入職して4か月たつG精神保健福祉士(22歳)は,入職8年目のH精神保健福祉士から,定期的にスーパービジョンを受けている。
今日は,H精神保健福祉士が,G精神保健福祉士と入院患者との面接に同席した。面接が終わると,2人は相談室に戻り,振り返りを行った。H精神保健福祉士は,「よいタイミングで相づちを入れて話を引き出していましたね」と話した。G精神保健福祉士は,「次の話題へどのように進めればいいのか迷いました。あれでよかったのでしょうか」とH精神保健福祉士に話した。そこで,H精神保健福祉士は気づきを促した。
次のうち,この場面で行われたスーパービジョンの形態に関する説明として,正しいものを1つ選びなさい。
- 1ピア・スーパービジョン
- 2ライブ・スーパービジョン
- 3セルフ・スーパービジョン
- 4ユニット・スーパービジョン
- 5グループ・スーパービジョン
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✓ これが正解2ライブ・スーパービジョン
解説
実際の面接に同席して振り返るのは、ライブ・スーパービジョンです。
スーパービジョンは、経験のある援助者(スーパーバイザー)が、経験の浅い援助者(スーパーバイジー)の実践を支え、育てる仕組みです。形態は、誰と誰が、どのような場で行うかによって呼び分けられます。
この事例で注目するのは、H精神保健福祉士が、G精神保健福祉士と入院患者との面接に同席し、面接が終わった直後に二人で振り返りを行っている点です。スーパーバイザーが実際の援助場面に立ち会い、その場で見た具体的なやり取りをもとに助言や気づきを促す形を、ライブ・スーパービジョンと呼びます。H精神保健福祉士は、よいタイミングで相づちを入れていたと具体的にほめ、迷った点については気づきを促しています。実際の場面を共有しているからこそできる関わり方です。
他の形態は、関わる人の組み合わせが異なります。仲間同士で行うもの、自分一人で振り返るもの、複数のスーパーバイザーが関わるもの、一人のスーパーバイザーが複数のスーパーバイジーをまとめて受け持つものがあり、どれもこの場面の特徴である実践への同席とは結びつきません。
覚え方として、ライブは実際の援助場面への同席、ピアは同僚同士、セルフは自分自身、グループは複数のスーパーバイジー、と場面や人数で整理しておくとよいでしょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1ピア・スーパービジョン:ピア・スーパービジョンは、経験や立場が近い仲間同士で互いの実践を検討し合う形です。この場面は入職8年目の先輩が新人を指導しており、仲間同士の関係ではありません。
- 3セルフ・スーパービジョン:セルフ・スーパービジョンは、援助者が自分自身の実践を一人で振り返る形です。この場面では先輩のH精神保健福祉士が同席し、二人で振り返っています。
- 4ユニット・スーパービジョン:ユニット・スーパービジョンは、指導する側が何人かで一人の新人を支える形とされます。この面接に同席し指導したのは先輩のH精神保健福祉士だけで、指導役は一人です。
- 5グループ・スーパービジョン:グループ・スーパービジョンは、一人のスーパーバイザーが複数のスーパーバイジーを集めて行う形です。この場面は新人一人と先輩一人の一対一の関わりです。
出典:第26回 精神保健福祉士国家試験(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)問題47。問題文と選択肢は原文のままです。解説は当サイト独自のもので、同センターとは関係ありません。
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