第27回 問題18
現代の精神保健の課題と支援
保健師に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。
- 1児童相談所には,保健師の配置が必須である。
- 2保健所の所長は,保健師でなければならない。
- 3保健師の資格は,地域保健法で定められている。
- 4労働者数50人以上の事業場では,保健師を選任しなければならない。
- 5看護師国家試験に合格しなくても,保健師になることができる。
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✓ これが正解1児童相談所には,保健師の配置が必須である。
解説
児童相談所には、保健師を置くことが法律で義務付けられています。
この問は、保健師が配置される機関と資格の根拠を、法律ごとに正しく結び付けられるかを問うものです。
児童福祉法第12条の3は、児童相談所の所員について定め、児童の健康及び心身の発達に関する専門的な知識及び技術を必要とする指導をつかさどる所員の中には、医師及び保健師が、それぞれ一人以上含まれなければならないとしています。児童虐待への対応などで、子どもの発育や健康状態を見立てる力が必要になることから、保健師の配置が必須とされています。正解はこの記述です。
ほかの肢は、別の法律の決まりと混同しています。保健所の所長は原則として医師が務めることとされています。保健師の資格は保健師助産師看護師法で定められており、同法第7条は、保健師になろうとする者は保健師国家試験及び看護師国家試験に合格し、厚生労働大臣の免許を受けなければならないとしています。労働者数50人以上の事業場で選任が義務付けられているのは産業医です。
覚え方は、資格は保健師助産師看護師法、児童相談所への配置は児童福祉法、と根拠となる法律を分けて押さえることです。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 2保健所の所長は,保健師でなければならない。:保健所の所長は、原則として医師であることが求められています。保健師でなければならないという決まりはなく、記述は誤りです。
- 3保健師の資格は,地域保健法で定められている。:保健師の資格や免許、業務は保健師助産師看護師法で定められています。地域保健法は保健所の設置など地域の保健の体制を定める法律で、資格の根拠ではありません。
- 4労働者数50人以上の事業場では,保健師を選任しなければならない。:常時50人以上の労働者を使う事業場で選任が義務付けられているのは産業医などです。保健師の選任を義務付ける規定はありません。
- 5看護師国家試験に合格しなくても,保健師になることができる。:保健師の免許を受けるには、保健師国家試験だけでなく看護師国家試験にも合格していることが必要です。看護師国家試験に合格しなくてもよいという記述は誤りです。
出典:第27回 精神保健福祉士国家試験(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)問題18。問題文と選択肢は原文のままです。解説は当サイト独自のもので、同センターとは関係ありません。
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