第27回 問題31
ソーシャルワークの理論と方法(専門)
次の記述のうち,インターディシプリナリー・モデルによる支援として,正しいものを2つ選びなさい。
- 1入院時カンファレンスで,医師の指導により精神保健福祉士が患者の家族関係を確認する。
- 2精神科デイ・ケアで,看護師が運動プログラムを担当する。
- 3包括型地域生活支援(ACT)チームで,作業療法士がクライエントの服薬状況を確認する。
- 4多職種が対等な立場で参加する地域移行支援会議で,精神保健福祉士からクライエントが活用できる制度について述べる。
- 5ケア会議で,就労支援及び医療機関スタッフがそれぞれ専門職の立場から意見を述べ合い支援方針を決める。
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✓ これが正解4多職種が対等な立場で参加する地域移行支援会議で,精神保健福祉士からクライエントが活用できる制度について述べる。
✓ これが正解5ケア会議で,就労支援及び医療機関スタッフがそれぞれ専門職の立場から意見を述べ合い支援方針を決める。
解説
多職種が対等に意見を出し合い方針を決めるのがインターディシプリナリーです。
チームアプローチのモデルは、専門職どうしの関係の持ち方で、主に三つに分けられます。この問は2つ選ぶ問で、各肢の場面がどのモデルに当たるかを見分けて判断します。
マルチディシプリナリー・モデルは、医師などの指示や指導のもとで、各職種がそれぞれの役割を分担して果たすモデルです。インターディシプリナリー・モデルは、各職種が対等な立場で情報や意見を交換し、話し合いを通して共通の方針を決めていくモデルで、役割はそれぞれの専門性に沿って分担します。トランスディシプリナリー・モデルは、職種の役割の境界を越えて、ほかの職種の役割も担うモデルです。
一つ目の正解は、多職種が対等な立場で参加する地域移行支援会議で、精神保健福祉士が自分の専門である制度について述べる場面です。対等な立場で、各職種が専門性を生かして意見を出しています。二つ目の正解は、ケア会議で就労支援と医療機関のスタッフがそれぞれの専門職の立場から意見を述べ合って支援方針を決める場面です。話し合いで方針を決める点がインターディシプリナリーの特徴に当たります。
見分け方は、上下関係があればマルチ、対等に話し合って決めればインター、役割を越えて担えばトランス、と関係の形で区別することです。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1入院時カンファレンスで,医師の指導により精神保健福祉士が患者の家族関係を確認する。:医師の指導のもとで精神保健福祉士が家族関係を確認する場面は、医師を中心とした上下の関係で役割を分担しています。指示系統が明確なマルチディシプリナリー・モデルに当たります。
- 2精神科デイ・ケアで,看護師が運動プログラムを担当する。:デイ・ケアで看護師が運動プログラムを担当するのは、各職種が決められた役割をそれぞれ果たしている場面です。対等な話し合いで方針を決める様子は書かれていません。
- 3包括型地域生活支援(ACT)チームで,作業療法士がクライエントの服薬状況を確認する。:作業療法士がクライエントの服薬状況を確認するのは、本来は別の職種が担うことの多い役割を越えて担っている場面です。ACTなどで用いられるトランスディシプリナリー・モデルに当たります。
出典:第27回 精神保健福祉士国家試験(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)問題31。問題文と選択肢は原文のままです。解説は当サイト独自のもので、同センターとは関係ありません。
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