第28回 問題31
ソーシャルワークの理論と方法(専門)
次の記述のうち,異なる機関に所属する専門職で構成されるチームの形成期の説明として,正しいものを1つ選びなさい。
- 1各構成員が能力を発揮し,強い信頼関係が生まれる。
- 2チームマネジメントの状況について構成員間で評価し,新たな目標を設定する。
- 3各構成員が自らの所属機関の機能を説明し,相互理解を深める。
- 4各構成員の課題解決に対する意見の食い違いが表面化する。
- 5構成員が一致団結し,目標達成に向けて活動する。
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✓ これが正解3各構成員が自らの所属機関の機能を説明し,相互理解を深める。
解説
チームの形成期は、各自が所属機関の機能を説明し相互理解を深める時期です。
異なる機関の専門職で作るチームが、どのような段階を経て発展していくかを問う問題です。チームの発達段階は、タックマンのモデルを使って、形成期、混乱期、統一期、機能期(遂行期)、散会期などと説明されることが多くあります。
形成期は、チームが作られたばかりの段階です。メンバーはお互いのことをまだよく知らず、遠慮や緊張もあります。とくに所属機関が異なるチームでは、それぞれの機関が何をする所で、自分がどのような役割や権限をもっているかを説明し合い、互いを知ることから始まります。設問の正解の記述は、この段階の姿と合っています。
その後、意見の違いが表に出てぶつかり合う混乱期、ルールや役割が定まり一つにまとまっていく統一期、信頼関係のもとで力を発揮する機能期へと進みます。活動を振り返って評価し、次の目標を立てるのは、一区切りを迎えた後の段階の姿です。
したがって形成期の説明として正しいのは、各構成員が自らの所属機関の機能を説明し、相互理解を深めるという記述です。形成期はまず互いを知る段階、と押さえておきましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1各構成員が能力を発揮し,強い信頼関係が生まれる。:各構成員が力を発揮し、強い信頼関係のもとで活動できるのは、チームが成熟した機能期(遂行期)の姿です。互いをまだよく知らない形成期には当たりません。
- 2チームマネジメントの状況について構成員間で評価し,新たな目標を設定する。:チームの運営を構成員で評価し、新しい目標を設定するのは、活動に一区切りがついた後の振り返りの段階の姿です。チームが作られたばかりの形成期の説明ではありません。
- 4各構成員の課題解決に対する意見の食い違いが表面化する。:課題の解決について意見の食い違いが表に出るのは、混乱期と呼ばれる段階の特徴です。形成期はまだ遠慮もあり、対立が表に出る前に互いを知る段階です。
- 5構成員が一致団結し,目標達成に向けて活動する。:構成員が一致団結して目標に向かって活動するのは、規範や役割がまとまった後の統一期から機能期にかけての姿です。互いの理解から始める形成期とは異なります。
出典:第28回 精神保健福祉士国家試験(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)問題31。問題文と選択肢は原文のままです。解説は当サイト独自のもので、同センターとは関係ありません。
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