認証技術・利用者認証・生体認証・PKI
この単元には 25問あります。うち 3問は科目B(長文事例)で、この単元の科目Bだけ解くこともできます。くり返し出ているものから並べています。
本人だと確かめる方法と、確かめた後に渡す権限
認証は、名乗ってきた相手が本当にその人かを確かめる手続です。この単元では、確かめ方の種類と、確かめたうえでどこまでの権限を渡すかという管理までを扱います。
本人を確かめる手掛かりは、本人だけが知っていること、本人だけが持っているもの、本人の身体的な特徴という三つの種類に分かれます。種類の違う二つ以上を組み合わせるのが多要素認証です。同じ種類を重ねても、その種類ごとまとめて破られる場面では一度に突破されるので、種類が違うことに意味があります。ICカードとPINの組合せはその典型です。
パスワードだけに頼る弱さを補う方式がいくつもあります。一度限りで使い捨てる値を用いるワンタイムパスワード、サーバが毎回異なるデータを送り、それとパスワードから計算した結果だけを返すチャレンジレスポンス認証、普段と違うIPアドレスや機器からの要求のときだけ追加の認証を求めるリスクベース認証です。人には読めて機械には読み取りにくい画像を示し、相手が人かプログラムかを見分けるCAPTCHAもあります。
生体認証は身体的な特徴を読み取ります。どれくらい似ていれば本人と認めるかというしきい値を緩めると、本人拒否率(FRR)は下がる代わりに他人受入率(FAR)が上がり、厳しくすれば逆になります。二つは同じしきい値の裏表にある関係です。
公開鍵の持ち主を保証する仕組みが公開鍵基盤(PKI)です。認証局が公開鍵にデジタル証明書を発行し、有効期間の途中で失効させたものはCRLという一覧で示します。認証局は階層をなしていて、頂点のルート認証局は上に裏書きしてくれる相手がいないため、運用規程を公開して信頼に足ることを自ら示します。
確かめた後は権限の管理です。役割に必要な最小限だけを与えるのが最小権限で、設定の変更や権限の操作までできる強い権限は特権的アクセス権として、とりわけ厳しく扱います。一人に権限を集めない職務分掌や、退職や異動に合わせた利用者IDの棚卸しも、認証を実際に効かせるための土台です。
この単元で出た問題
- A社のWebサーバは,サーバ証明書を使ってTLS通信を行っている。PCからA社のWebサーバへのTLSを用いたアクセスにおいて,当該PCがサーバ証明書を入手した後に,認証局の公開鍵を利用して行う動作はどれか。2回出題
- PKI(公開鍵基盤)において,認証局が果たす役割の一つはどれか。2回出題
- リスクベース認証に該当するものはどれか。2回出題
- 2要素認証に該当する組はどれか。
- 2要素認証に該当する組みはどれか。
- A社では,インターネットを介して提供される複数のクラウドサービスを,共用PCから利用している。共用PCの利用者IDは従業員の間で共用しているが,クラウドサービスの利用者IDは従業員ごとに異なるものを使用している。クラウドサービスのパスワードの管理方法のうち,本人以外の者による不正なログインの防止の観点から,適切なものはどれか。
- A社は学習塾を経営している会社であり,全国に50の校舎を展開している。A社には,教務部,情報システム部,監査部などがある。学習塾に通う又は通っていた生徒(以下,塾生という)の個人データは,学習塾向けの管理システム(以下,塾生管理システムという)に格納している。塾生管理システムのシステム管理は情報システム部が行っている。塾生の個人データ管理業務と塾生管理システムの概要を図1に示す。科目B
- A社は従業員200名の通信販売業者である。一般消費者向けに生活雑貨,ギフト商品などの販売を手掛けている。取扱商品の一つである商品Zは,Z販売課が担当している。科目B
- A社は,従業員100名の食品製造・販売会社である。A社では,営業部が取り扱う顧客情報をX社のSaaSであるX顧客管理サービス(以下,Xサービスという)を利用して管理している。また,A社は,Xサービスの不正アクセス対策として,Xサービスへのログインは,A社の社内ネットワークからだけ許可しており,A社の社外からはできないように設定している。Xサービスに備わっている不正ログインを防止するための機能と,A社がXサービスに適用している現在の設定を表1に示す。科目B
- ICカードとPINを用いた利用者認証における適切な運用はどれか。
- チャレンジレスポンス認証方式に該当するものはどれか。
- データベースのアカウントの種類とそれに付与する権限の組合せのうち,情報セキュリティ上,適切なものはどれか。
- データベースのアカウントの種類とそれに付与する権限の組合せのうち,情報セキュリティ上,適切なものはどれか。
- バイオメトリクス認証システムの判定しきい値を変化させるとき,FRR(本人拒否率)とFAR(他人受入率)との関係はどれか。
- リスクベース認証に該当するものはどれか。
- リスクベース認証の説明として,適切なものはどれか。
- ルート認証局についての記述はどれか。
- 二者間で商取引のメッセージを送受信するときに,送信者のディジタル証明書を使用して行えることはどれか。
- 何らかの理由で有効期間中に失効したディジタル証明書の一覧を示すデータはどれか。
- 公開鍵暗号を利用した電子商取引において,認証局(CA)の役割はどれか。
- 利用者PC上のSSHクライアントからサーバに公開鍵認証方式でSSH接続するとき,利用者のログイン認証時にサーバが使用する鍵とSSHクライアントが使用する鍵の組みはどれか。
- 情報システムに対するアクセスのうち,JIS Q 27002でいう特権的アクセス権を利用した行為はどれか。
- 組織の所属者全員に利用者IDが発行されるシステムがある。利用者IDの発行・削除は申請に基づき行われているが,申請漏れや申請内容のシステムへの反映漏れがある。資料A,Bの組合せのうち,資料Aと資料Bを突き合わせて確認することによって,退職者に発行されていた利用者IDの削除漏れが最も確実に発見できるものはどれか。
正解と解説は演習画面で、解答したあとに表示されます。
年度から解く
この単元の問題は 11年度ぶんの試験から出ています。いちばん新しいのは令和8年度です。年度から選ぶと、回ごとにまとめて解けます。