システム構成要素|情報セキュリティマネジメント試験
この分野には 12問あります。くり返し出ているものから並べています。
この分野でくり返し出ている用語は信頼性(4問)・稼働率(4問)・MTBF(3問)・MTTR(3問)・RASIS(2問)です。問題が多い回は平成31年度 春期(2問)・令和7年度(1問)・令和6年度(1問)です。
速さと壊れにくさを数字で表し、止めない工夫を設計に組み込む
システム構成要素では、機器を組み合わせて働かせるときの速さと信頼性の捉え方を扱います。どこを測るか、壊れにくさをどう数字にするか、壊れる前提でどう設計するかが柱です。
速さの物差しは測る区間で名前が変わります。レスポンスタイムは要求を入力し終えてから最初の結果が出始めるまで、ターンアラウンドタイムは結果が全て出終わるまでで、後者のほうが長くなります。記憶装置への指示から受け渡し完了までがアクセスタイムです。
信頼性の見方をまとめた言葉がRASISで、信頼性・可用性・保守性・完全性・安全性を指します。故障から次の故障までの平均がMTBF、修理にかかる平均がMTTR、動いてほしい時間のうち実際に動いた割合が稼働率です。稼働率はMTBFをMTBFとMTTRの合計で割るので、可用性を上げる道はMTBFを伸ばすかMTTRを縮めるかしかありません。
止めない工夫は機器を二重に持つことです。デュアルシステムは二組を同時に動かして結果を突き合わせ、デュプレックスシステムは一方を本番、他方を待機に回します。待機側を動作状態のまま置き自動で切り替えるのがホットスタンバイ、止めておいて障害後に立ち上げるのがコールドスタンバイです。複数の磁気ディスクをまとめるRAIDには、同じ内容を写すミラーリングや、分けて書いて復旧用の情報も分散させる方式があります。
壊れたときの振る舞いを決める考え方も分かれます。フェールセーフは危険が生じない側に倒す設計、フェールソフトは性能を落としてでも動かし続ける設計、フールプルーフは人が誤った操作をできないよう仕組みで防ぐ設計です。冗長化によって故障時も機能を保つのがフォールトトレラントです。
クライアントサーバシステムは、サービスを求める側と提供する側に機能を分けて協調する分散処理の形態です。画面をWebブラウザで賄えば、端末ごとに入れて回る保守の手間が軽くなります。
この分野で出た問題
- 令和元年度 秋期Webシステムの性能指標のうち,応答時間の説明はどれか。
- 平成31年度 春期クライアントサーバシステムの特徴として,適切なものはどれか。
- 平成28年度 秋期クライアントサーバシステムを構築する。Webブラウザによってクライアント処理を行う場合,専用のアプリケーションによって行う場合と比較して,最も軽減される作業はどれか。
- 平成28年度 春期コンピュータシステムに対して問合せの終わり又は要求の終わりを指示してから,利用者端末に最初の処理結果のメッセージが出始めるまでの経過時間を何というか。
- 令和7年度システムの信頼性指標であるRASISの,安全性を除く四つに関する記述のうち,適切なものはどれか。
- 令和6年度システムの信頼性指標としてRASISがある。そのうちのAは可用性を表し,システムのサービス時間など,ある一定期間でのシステムの機能を維持する度合いを表している。このAを向上させるものはどれか。
- 平成29年度 秋期システムの信頼性指標に関する記述として,適切なものはどれか。
- 平成31年度 春期ファイルの属性情報として,ファイルに対する読取り,書込み,実行の権限を独立に設定できるOSがある。この3種類の権限は,それぞれに1ビットを使って許可,不許可を設定する。この3ビットを8進数表現0~7の数字で設定するとき,次の試行結果から考えて,適切なものはどれか。
- 平成29年度 春期ホットスタンバイ方式を採用したシステム構成の特徴はどれか。
- サンプル問題(新制度)一方のコンピュータが正常に機能しているときには,他方のコンピュータが待機状態にあるシステムはどれか。
- 平成30年度 秋期信頼性設計に関する記述のうち,フェールセーフの説明はどれか。
- 平成30年度 春期磁気ディスクの耐障害性に関する説明のうち,RAID5に該当するものはどれか。
正解と解説は、答え合わせのあとに出ます。
年度から解く
この分野の問題は 11年度ぶんの試験から出ています。いちばん新しいのは令和7年度です。年度別に解くと、回ごとにまとめて解けます。