第36回 問題105
ソーシャルワークの理論と方法
ソーシャルワークの過程におけるアフターケアに関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
- 1ソーシャルワーカーや支援チームの状況変化に応じて行う。
- 2クライエントとの間に信頼関係を形成することが目的となる。
- 3アセスメントの精度を高めることが目的である。
- 4問題の新たな発生や再発が起きていないか確認をする。
- 5支援計画が十分に実施されたかを評価する。
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✓ これが正解4問題の新たな発生や再発が起きていないか確認をする。
解説
アフターケアは終結後に問題の再発や新たな発生がないかを確かめます。
この問は、ソーシャルワークの過程の最後に位置するアフターケアの意味で判断します。ソーシャルワークの過程は、おおむね、ケースの発見、インテーク(受理面接)、アセスメント、プランニング、支援の実施、モニタリング、評価、終結と進み、終結の後にアフターケアが続きます。
アフターケアは、支援を終結した後に、クライエントがその後も安定して暮らせているかを見守り、問題が再び起きていないか、新しい問題が生じていないかを確かめる働きです。必要があれば、再び支援を始めることにつなげます。終結の際に、困ったときはいつでも相談できることを伝えておくことも、アフターケアの土台になります。したがって、問題の新たな発生や再発が起きていないか確認する、という記述が最も適切です。
ほかの記述は、信頼関係の形成、アセスメントの精度、支援計画の実施状況の評価など、アフターケアより前の段階の目的を述べたものや、ワーカー側の都合を基準にしたものです。見分け方は、記述がソーシャルワークの過程のどの段階の目的かを考え、終結後のフォローに当たるものだけをアフターケアと判断することです。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1ソーシャルワーカーや支援チームの状況変化に応じて行う。:アフターケアは、ソーシャルワーカーや支援チームの都合や状況変化に合わせて行うものではなく、終結後のクライエントの生活の状況に応じて行うものです。基準が逆になっています。
- 2クライエントとの間に信頼関係を形成することが目的となる。:クライエントとの信頼関係の形成は、インテークの段階から支援全体を通じて大切にされる目的です。終結後のフォローであるアフターケアの目的とは言えません。
- 3アセスメントの精度を高めることが目的である。:アセスメントの精度を高めることは、情報の収集と分析を行うアセスメントや再アセスメントの段階の課題です。終結後のアフターケアの目的ではありません。
- 5支援計画が十分に実施されたかを評価する。:支援計画が十分に実施されたかを確かめるのは、モニタリングや終結前の評価の段階の働きです。アフターケアは終結後の生活の見守りを目的とします。
出典:第36回 社会福祉士国家試験(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)問題105。問題文と選択肢は原文のままです。解説は当サイト独自のもので、同センターとは関係ありません。
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