第36回 問題124
福祉サービスの組織と経営
事例を読んで,H施設管理者が実施した人材育成の手法について,最も適切なものを1つ選びなさい。
〔事 例〕
Z高齢者介護施設は,定期的に職場内において勉強会を実施している。このほど,Z施設が立地するP県主催の「高齢者虐待の防止について」という研修会の通知が届いた。Z施設のH施設管理者は,職員数名をこの研修会に参加させ,新たな知見を得てもらうこととした。
- 1コーチング
- 2OFF-JT
- 3ジョブ(職務)ローテーション
- 4OJT
- 5目標管理制度
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✓ これが正解2OFF-JT
解説
職場を離れて外部の研修に参加させるのはOFF-JTです。
人材育成の手法は、職場の中で仕事をしながら学ぶものか、職場を離れて学ぶものか、仕事の割り振りや目標の立て方で育てるものかによって区別できます。この事例の決め手は、H施設管理者が、P県が主催する高齢者虐待の防止についての研修会に職員数名を参加させ、新たな知見を得てもらおうとした点です。
OFF-JTは、日常の業務を離れて行う研修のことで、外部の研修会やセミナーへの参加、施設内でも業務とは別に時間をとって行う集合研修などがこれに当たります。事例では、職員が通常の業務から離れ、県が主催する外部の研修会で学ぶので、OFF-JTに当たります。日常の業務の中では得にくい体系的な知識や、他の施設の職員との交流が得られる点が利点です。
ほかの手法との違いも確かめておきます。OJTは、職場の上司や先輩が日常の業務を通じて部下や後輩を指導する方法です。なお、Z施設が定期的に行っている職場内の勉強会は事例の背景であり、問われているのは県の研修会に職員を参加させた手法のほうです。コーチングは、相手に問いかけて考えを引き出し、自ら答えを見つけるよう支える関わり方です。ジョブローテーションは、計画的に職務や部署を替えて幅広い経験を積ませる方法、目標管理制度は、職員が上司と話し合って目標を立て、その達成度で評価する仕組みです。
人材育成の問では、職場を離れるならOFF-JT、仕事をしながらならOJT、と学ぶ場所で見分けると判断しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1コーチング:コーチングは、問いかけを通じて相手の考えを引き出し、自分で答えを見つけて行動できるよう支える関わり方です。県の研修会へ職員を派遣する事例の手法とは異なります。
- 3ジョブ(職務)ローテーション:職務や配属先を計画的に入れ替えて多様な経験を積ませるのがジョブローテーションです。県の研修会に派遣して知見を得させる今回の取組とは性質が違います。
- 4OJT:上司や先輩が仕事の現場で手本を見せ、教えながら育てるのがOJTです。今回は職員が施設を離れ、県の研修会で学ぶので当てはまりません。
- 5目標管理制度:目標管理制度は、職員が上司と話し合って目標を立て、その達成度をもとに評価や育成を行う仕組みです。研修会への参加を指す手法ではありません。
出典:第36回 社会福祉士国家試験(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)問題124。問題文と選択肢は原文のままです。解説は当サイト独自のもので、同センターとは関係ありません。
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