第37回 問題1
医学概論
思春期・青年期における心身の特徴に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。
- 1思春期には,男女ともに緩やかな身体の変化がみられる。
- 2思春期における心理的特徴としては,自意識過剰がある。
- 3思春期には,アイデンティティは形成されている。
- 4第二次性徴に性差はみられない。
- 5青年期の死亡原因としては心疾患が最も多い。
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✓ これが正解2思春期における心理的特徴としては,自意識過剰がある。
解説
思春期の心理的特徴として、自意識過剰があげられます。
思春期は、第二次性徴が現れて体が大人へと急に変わっていく時期で、心の面でも大きな揺れが生じます。この問は、思春期・青年期の体と心の特徴についての一般的な知識で判断します。
体の面では、思春期には身長の急な伸びや、性ホルモンの働きによる体つきの変化が短い期間に起こります。変化の現れ方は男女で異なり、女性では乳房の発達や月経の開始、男性では声変わりや筋肉量の増加などがみられます。心の面では、自分の外見や他人からどう見られているかが強く気になるようになります。周囲の目を過度に意識して恥ずかしさや不安を感じやすくなる、この自意識過剰は思春期によくみられる心理的特徴です。
アイデンティティ(自分が何者であるかという感覚)は、思春期から青年期にかけて模索しながら形づくられていくもので、思春期の時点で完成しているわけではありません。また、青年期の死因では自殺や不慮の事故が上位を占めており、心疾患が最も多いわけではありません。
思春期は、体が急に変わり、心は周囲の目に敏感になる時期、と押さえておくと見分けやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1思春期には,男女ともに緩やかな身体の変化がみられる。:思春期の体の変化は緩やかではありません。身長が急に伸びたり、性ホルモンの働きで体つきが変わったりと、男女ともに短い期間に大きな変化が起こるのが特徴です。
- 3思春期には,アイデンティティは形成されている。:アイデンティティは、思春期から青年期にかけて、自分の価値観や将来を模索するなかで確立に向かっていくものです。思春期の段階ですでに形成し終えているとする点が誤りです。
- 4第二次性徴に性差はみられない。:第二次性徴は性ホルモンの働きで現れる体の変化で、女性では乳房の発達や月経の開始、男性では声変わりやひげなどと、男女で現れ方がはっきり異なります。
- 5青年期の死亡原因としては心疾患が最も多い。:青年期の死因として多いのは自殺や不慮の事故で、心疾患が最も多いわけではありません。心疾患は、年齢が上がるにつれて死因に占める重みが増していく病気です。
出典:第37回 社会福祉士国家試験(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)問題1。問題文と選択肢は原文のままです。解説は当サイト独自のもので、同センターとは関係ありません。
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