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第38回 問題16

社会学と社会システム

エスピン-アンデルセン(Esping-Andersen, G.)の福祉国家レジーム論に関する次の記述のうち,適切なものを2つ選びなさい。

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✓ これが正解1福祉国家レジームは,左派勢力,カトリック政党,権威主義的国家の歴史的遺制の影響によって形作られる。

✓ これが正解3自由主義レジームの特徴は,エンタイトルメントが厳格であり,スティグマを伴いがちであるということである。

解説

レジームの歴史的な形成要因と、自由主義レジームの選別性が正しい記述です。

エスピン-アンデルセンは、福祉国家を、脱商品化(市場で働けなくなっても、社会的に受け入れられる生活水準を保てる程度)や階層化などの指標で比べ、自由主義・保守主義(コーポラティズム)・社会民主主義の三つのレジームに分類しました。

2つ選ぶ問です。一つ目は、福祉国家レジームの形成要因についての記述です。彼は、労働者階級の政治的な動員(左派勢力の力)、階級間の政治的な連合、そして歴史的に引き継がれた制度の影響が、各国のレジームの違いを生んだと説明しました。カトリック政党や権威主義的な国家の遺産は、保守主義レジームの形成と結びつけて論じられます。この記述は適切です。

二つ目は自由主義レジームの特徴です。アメリカなどに代表されるこのレジームでは、市場の役割が大きく、公的な給付は資力調査をともなう選別的なものが中心となるため、受給資格(エンタイトルメント)の要件が厳しく、受給者にスティグマ(恥の烙印)がつきまといやすいとされます。この記述も適切です。

自由主義は市場と選別、保守主義は職業的地位と家族、社会民主主義は普遍主義と国家、と各レジームの軸を対応させて覚えると見分けやすくなります。

ほかの選択肢はなぜ違うのか

出典:第38回 社会福祉士国家試験(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)問題16。問題文と選択肢は原文のままです。解説は当サイト独自のもので、同センターとは関係ありません。

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