第38回 問題54
障害者福祉
「医療的ケア児支援法」に関する次の記述のうち,適切なものを2つ選びなさい。
- 1この法律の目的には,医療的ケア児の健やかな成長とその家族の離職の防止が含まれている。
- 2この法律における医療的ケア児とは,恒常的に医療的ケアを受けることが不可欠である者のうち,15歳未満の児童をいう。
- 3この法律における医療的ケア児にかかる医療費については,この法律に基づき公費による負担が行われる。
- 4この法律において,保育所・学校の設置者は,保育所・学校において医療的ケア児が専門的なケア等を受けられるように,保護者の付き添いを求めないことと規定している。
- 5医療的ケア児支援センターは,医療,保健,福祉,教育,労働等に関する業務に従事する者に対し,医療的ケアについての情報の提供及び研修を行う。(注) 「医療的ケア児支援法」とは,「医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律」のことである。
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✓ これが正解1この法律の目的には,医療的ケア児の健やかな成長とその家族の離職の防止が含まれている。
✓ これが正解5医療的ケア児支援センターは,医療,保健,福祉,教育,労働等に関する業務に従事する者に対し,医療的ケアについての情報の提供及び研修を行う。(注) 「医療的ケア児支援法」とは,「医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律」のことである。
解説
法の目的に家族の離職の防止が含まれ、支援センターは関係者への研修も行います。
この問は、2021年に施行された医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律(医療的ケア児支援法)の条文の中身を問うものです。目的、対象の年齢、学校などの責務、医療的ケア児支援センターの業務を、条文の言葉で押さえているかが判断の軸です。この問は適切なものを2つ選ぶ問です。
1つ目は、法律の目的に医療的ケア児の健やかな成長と家族の離職の防止が含まれるという記述です。第1条は、医療的ケア児とその家族が心身の状況に応じた支援を受けられるようにすることが大切な課題になっていることを踏まえ、医療的ケア児の健やかな成長を図るとともに、その家族の離職の防止に資することなどを目的に掲げています。子どもの育ちと、ケアを担う家族の働き続ける権利の両方を支える法律だという点が特徴です。
2つ目は、医療的ケア児支援センターが、医療、保健、福祉、教育、労働などに関わる業務に従事する者に、医療的ケアについての情報の提供と研修を行うという記述です。第14条第1項は、センターの業務として、本人や家族からの相談への対応や情報提供・助言のほか、関係する機関の職員への情報提供と研修、関係機関との連絡調整を挙げています。
この法律は、医療的ケア児の定義、国や自治体と保育所・学校の設置者の責務、支援センターの業務という3つの柱で覚えると整理しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 2この法律における医療的ケア児とは,恒常的…:第2条第2項は、医療的ケア児を18歳未満の者に加え、18歳以上で高等学校等に在籍する者も含めて定めています。15歳未満の児童に限るという記述は条文と合いません。
- 3この法律における医療的ケア児にかかる医療…:この法律は、支援の体制づくりと関係者の責務を定めるもので、医療的ケア児の医療費を公費で負担する仕組みは定めていません。医療費の助成は別の制度で扱われます。
- 4この法律において,保育所・学校の設置者は…:第10条第2項は、学校の設置者が、保護者の付添いがなくても適切な医療的ケアを受けられるよう、看護師等の配置などの必要な措置を講ずると定めています。付き添いを求めないことそのものを規定しているわけではありません。
出典:第38回 社会福祉士国家試験(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)問題54。問題文と選択肢は原文のままです。解説は当サイト独自のもので、同センターとは関係ありません。
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