平成28年度 秋期 午前Ⅱ 問23
セキュリティ
軽微な不正や犯罪を放置することによって,より大きな不正や犯罪が誘発されるという考え方はどれか。
- ア環境設計による犯罪予防理論(CPTED)
- イ日常活動理論
- ウ不正のトライアングル理論
- エ割れ窓理論
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✓ これが正解エ割れ窓理論
解説
軽微な不正の放置が大きな不正を誘発するという考え方は割れ窓理論です。
割れ窓理論は、建物の割れた窓を直さずに放置すると、だれも管理していないという合図になり、ほかの窓も割られ、やがてより重大な犯罪が起きやすくなるという考え方です。見分ける軸は、理論が何を犯罪の原因として説明しているかです。小さな乱れを放置することがより大きな不正を誘発するという説明は、割れ窓理論の中心そのものです。情報セキュリティでも、軽微なルール違反を見逃さず早めに正すことが、大きな不正の予防につながるという形で使われます。ほかの肢は、環境の設計、犯罪が起きる条件、不正をする人の心理を説明する理論です。小さな割れ目から崩れる、と名前の情景で覚えると選べます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア環境設計による犯罪予防理論(CPTED):環境設計による犯罪予防理論(CPTED)は、見通しのよい配置や照明、出入口の管理などの物理的な環境を設計することで、犯罪の機会を減らそうとする考え方です。軽微な不正の放置が大きな不正を招くという説明とは違います。
- イ日常活動理論:日常活動理論は、犯罪を起こそうとする者、適当な標的、監視する者の不在の三つが同じ時と場所にそろうと犯罪が起きやすいとする考え方です。犯罪の起きる条件を説明するもので、放置による誘発の理論ではありません。
- ウ不正のトライアングル理論:不正のトライアングル理論は、動機、機会、正当化の三つがそろったときに人は不正を行うとする考え方です。不正をする側の内面と状況を説明する理論であり、軽微な不正の放置の影響を説く理論とは異なります。
この問題の用語
- 割れ窓理論軽微な乱れを放置すると、より大きな不正や犯罪を招くという考えです。小さな違反も見逃さないことが、大きな被害を防ぎます。
- 不正のトライアングル機会・動機・正当化の3つがそろったときに不正が起きるという考え方です。動機は事情や重圧、正当化は自分に言い聞かせる理由づけを指します。
- 日常活動理論動機のある者と狙われる対象、守り手の不在が揃うと犯罪が起きるという考えです。軽微な乱れの放置を問題にする割れ窓理論とは別です。
出典:平成28年度 秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問23
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