平成21年度 秋期 午前 問48
開発技術
信頼性に分類されるもの
JIS X 0129-1 で規定されたソフトウェア製品の品質副特性の説明のうち,信頼性に分類されるものはどれか。
- ア故障時に,指定された達成水準を再確立し,直接に影響を受けたデータを回復するソフトウェア製品の能力
- イソフトウェアにある欠陥の診断又は故障原因の追及,及びソフトウェアの修正箇所の識別を行うためのソフトウェア製品の能力
- ウ一つ以上の指定されたシステムと相互作用するソフトウェア製品の能力
- エ利用者がソフトウェアの運用及び運用管理を行うことができるソフトウェア製品の能力
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✓ これが正解ア故障時に,指定された達成水準を再確立し,直接に影響を受けたデータを回復するソフトウェア製品の能力
解説
壊れた後にどれだけ立て直せるか、を測る筋です。
ソフトウェア製品の品質を測る目線は、いくつかの筋に分けて置かれています。設問が問う信頼性の筋は、途中で壊れても、どこまで速やかに、どこまで元の水準に戻せるか、という力です。この筋の内側には、故障をどう防ぐか、故障が起きたときに機能をどう保ち続けるか、そして水準の再確立や、影響を受けた値の復元、といった細目が並びます。似た用途で並ぶ他の筋には、ソフトウェアの中の欠陥をどれだけ突き止めやすいかの筋や、他の仕組みと組み合わさって働けるかを細目に含む機能性の筋、使う人が扱いやすいかの筋、があります。設問はどの記述が、壊れた後の立て直しの筋を扱っているかを問うています。四つの記述を、立て直しの働きを述べているか、他の筋を扱っているか、で分けて選び取ります。要点は、故障の後にどこまで戻せるか、という側面を述べている記述を選び出すことです。なお、出題当時の JIS X 0129-1 は、その後 JIS X 25010 に置き換わっています。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イソフトウェアにある欠陥の診断又は故障原因…:ソフトウェアに残っている欠陥の突き止めやすさや、修正の場所の見つけやすさを述べています。これは直しやすさの筋に含まれる細目で、壊れた後の立て直しの筋とは別です。
- ウ一つ以上の指定されたシステムと相互作用す…:他の仕組みと組み合わせて動かせる能力を述べています。機能性の筋の中の細目(相互運用性)で、故障の後にどこまで戻せるか、という筋の話ではありません。
- エ利用者がソフトウェアの運用及び運用管理を…:使う人が運用や運用管理を行える能力を述べています。使いやすさの筋の中の細目で、壊れた後の立て直しに関する筋とは、そもそも扱う対象が違います。
この問題の用語
- 信頼性意図した動きと実際の結果が食い違わない度合い。情報セキュリティでは一貫しているという特性、機器ではRASISのRとして壊れにくさを指します。
出典:平成21年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問48
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