平成27年度 春期 午前 問48
開発技術
信頼性に分類されるもの
JIS X 25010:2013 で規定されたシステム及びソフトウェア製品の品質副特性の説明のうち,信頼性に分類されるものはどれか。
- ア製品又はシステムが,それらを運用操作しやすく,制御しやすくする属性をもっている度合い
- イ製品若しくはシステムの一つ以上の部分への意図した変更が製品若しくはシステムに与える影響を総合評価すること,欠陥若しくは故障の原因を診断すること,又は修正しなければならない部分を識別することが可能であることについての有効性及び効率性の度合い
- ウ中断時又は故障時に,製品又はシステムが直接的に影響を受けたデータを回復し,システムを希望する状態に復元することができる度合い
- エ二つ以上のシステム,製品又は構成要素が情報を交換し,既に交換された情報を使用することができる度合い
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✓ これが正解ウ中断時又は故障時に,製品又はシステムが直接的に影響を受けたデータを回復し,システムを希望する状態に復元することができる度合い
解説
壊れた後に元へ戻せる力が信頼性に属します。
設問は、システム及びソフトウェア製品の品質副特性の説明のうち、信頼性に分類されるものを選ばせています。四つの記述はどれも実在する副特性の定義なので、正しいか誤りかを見る設問ではありません。問われているのは、その副特性がどの主特性の下にぶら下がるかです。信頼性とは、決められた期間、決められた条件のもとで動き続ける力のことです。ですから、中断時または故障時に、直接的に影響を受けたデータを回復し、システムを希望する状態に復元することができる度合いという記述が当てはまります。これは回復性と呼ばれ、信頼性の下に置かれます。信頼性の下には他にも、ふだんの使用で故障しにくいこと、使いたいときに使えること、故障しても動き続けられることが並びます。見分けるときは、誰の、何の都合を測っているのかを問うと決まります。この記述が測っているのは、使う人の楽さでも、直す人の手間でも、隣のシステムとのかみ合いでもなく、動き続けることそのものです。品質特性の設問は、説明の正誤ではなく親を答えるものだと構えておくと速く決まります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア製品又はシステムが,それらを運用操作しや…:運用しやすく制御しやすいという記述は、使う人にとっての扱いやすさを測るもので、使用性の下に置かれます。制御という語から紛れますが、見ているのは操作する側の都合です。
- イ製品若しくはシステムの一つ以上の部分への…:変更の影響を評価し、故障の原因を診断し、直す箇所を見つけられるという記述は、保守性の下に置かれます。故障の語で紛れますが、こちらは直すために調べる話で、元へ戻す話ではありません。
- エ二つ以上のシステム,製品又は構成要素が情…:二つ以上のものが情報を交換し、交換した情報を使えるという記述は、互換性の下に置かれます。測っているのは隣り合うものとかみ合うかどうかで、動き続ける力そのものではありません。
この問題の用語
- 信頼性意図した動きと実際の結果が食い違わない度合い。情報セキュリティでは一貫しているという特性、機器ではRASISのRとして壊れにくさを指します。
出典:平成27年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問48
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