平成23年度 秋期 午前 問58
システム監査
ドキュメント管理に関する問題
ドキュメント管理において,稼働しているシステムの仕様とドキュメントの内容が一致しないリスクを低減するコントロールのチェックポイントはどれか。
- ア開発工程において,ドキュメント一覧をあらかじめ決めておくこと
- イドキュメント作成計画に基づき,その進捗管理を行うこと
- ウドキュメントの機密性を確保するための対策を講じること
- エプログラム変更に伴い,ドキュメントを遅滞なく更新すること
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✓ これが正解エプログラム変更に伴い,ドキュメントを遅滞なく更新すること
解説
変えたら遅れずに文書も直します。
設問は、減らしたいものを自分で名指ししています。動いているシステムの仕様と、文書に書かれている内容が食い違う、という危うさです。ですから、その食い違いがどこで生まれるかを考えれば答えが出ます。生まれるのは、プログラムに手を入れたのに文書を直さなかったときです。したがって、変更に伴って遅れずに文書を更新すること、という記述が当てはまります。読み分ける軸は、その手立てが作る段の話か、守る段の話か、それとも作った後に合わせ続ける段の話か、という一点です。内部統制の考え方では、危うさに対して直接効く手立てを手順の中に組み込みます。実務でよく取られる形は、変更の手続きの完了条件そのものに、関わりのある文書の更新を入れてしまうことです。更新は後回しにされやすい作業の代表なので、心構えに任せると守られません。あわせてバージョン管理を付け、どの版がどの状態に対応するのかを示しておきます。文書が実物と違うと、保守のときに誤った前提のまま手を入れてしまい、それが障害の芽になります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア開発工程において,ドキュメント一覧をあら…:効くのは、そろえるべき文書が抜け落ちるという別の危うさのほうです。何を用意するかを先に決めても、出来上がった後に手が入らなければ食い違いは生まれます。
- イドキュメント作成計画に基づき,その進捗管…:効くのは、予定どおりに出来上がらないという別の危うさのほうです。これも仕上がるまでを見ている話であって、動き始めた後に中身を合わせ続ける手立てではありません。
- ウドキュメントの機密性を確保するための対策…:守ろうとしているのは外へ漏れることであって、書かれている中身が実物と合っているかどうかとは関わりがありません。設問が名指しした危うさに触れていないのです。
この問題の用語
- 内部統制不正やミスを防ぐため、承認や記録、点検といった手続きを業務そのものに組み込んでおく社内の仕組み。整備と運用の最終責任は経営者が負います。
- コントロール目的どおりに業務が進むように組み込む、決まりや点検、仕組みのことです。監査では、その整備と運用の状況が評価されます。
- 工程仕事を進める順序と段取りのまとまりを指します。図表にして管理し、重要な期日や作業の順序、進み具合を目に見える形にします。
- 機密性許された人だけが情報に触れられる状態が保たれていること。完全性・可用性と並ぶ、情報セキュリティの三つの性質の一つです。
出典:平成23年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問58
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前 問60:コントロールに関する問題(コントロール)
- 令和6年度 秋期 午前 問57:入出力データの管理方針の例(機密性)
- 令和5年度 秋期 午前 問60:ITへの対応に関する問題(内部統制)
- 令和5年度 秋期 午前 問40(機密性)
- 令和5年度 春期 午前 問60:内部統制に関する問題(内部統制)
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