平成23年度 特別 午前 問37
ネットワーク
ARP応答パケットの種類の組合せ
TCP/IP ネットワークにおける,ARP 要求パケットと ARP 応答パケットの種類の組合せはどれか。ここで,ARP キャッシュに保持するエントリの有効性を確認する場合は除くものとする。
- アARP 要求パケット=ブロードキャスト / ARP 応答パケット=ブロードキャスト
- イARP 要求パケット=ブロードキャスト / ARP 応答パケット=ユニキャスト
- ウARP 要求パケット=ユニキャスト / ARP 応答パケット=ブロードキャスト
- エARP 要求パケット=ユニキャスト / ARP 応答パケット=ユニキャスト
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✓ これが正解イARP 要求パケット=ブロードキャスト / ARP 応答パケット=ユニキャスト
解説
要求は全員へ、応答は相手一台へ返します。
ARP は、宛先の IP アドレスしか分かっていない状態で、その相手の MAC アドレスを尋ねるための仕組みです。尋ねる側は相手の MAC アドレスを知りませんから、誰宛と書きようがありません。そこで、同じ区画にいる全員へ届く形で送り出します。これがブロードキャストです。このとき送り出すものの中には、尋ねている側の IP アドレスと MAC アドレスが入っています。受け取った機器のうち、尋ねられている IP アドレスを自分のものだと認めた一台は、届いた中身から相手の MAC アドレスをすでに知っていることになります。ですから返事は、その一台だけを宛先に指定して送れます。これがユニキャストです。分からないから全員へ呼びかけ、分かったから名指しで返す、という一行で向きが決まりますので、表を作って覚える必要はありません。設問がわざわざ、保持している記録がまだ有効かを確かめる場合を除くと断っているのは、その場合には相手の MAC アドレスを手元に持っているため、尋ねる側も名指しで送ることがあるからです。この断り書きが置かれていること自体が、尋ねる側を名指しとする組合せを外すための手掛かりになっています。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アARP 要求パケット=ブロードキャスト …:尋ねる側を全員宛とする点までは合っていますが、返事まで全員宛としています。返す相手が分かっているのに全員へ配るのは無駄が多く、受け取った機器がそれぞれ保持する記録を汚すもとにもなります。
- ウARP 要求パケット=ユニキャスト / …:尋ねる側を名指しとしています。相手の MAC アドレスがすでに分かっているのなら、そもそも尋ねる必要がありません。前提が壊れていますので、この組合せは成り立ちません。
- エARP 要求パケット=ユニキャスト / …:尋ねる側も返す側も名指しとしています。名指しで送り出すには宛先の MAC アドレスが必要ですが、最初の一通を出す時点では、それがまだ分かっていません。
この問題の用語
- TCP相手に届いたかを確かめながら送る、信頼性を重んじた通信の約束事です。ポート番号でアプリを見分け、届かない分は送り直します。
- キャッシュ一度取り寄せた内容を手元に置いて、次から早く使えるようにする仕組み。CPUとメモリの間や、ブラウザ、DNSなど、さまざまな場所で使われます。
出典:平成23年度 特別 応用情報技術者試験 午前 問37
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