平成25年度 秋期 午前 問27
データベース
ストアドプロシージャに関する問題
クライアントサーバシステムにおけるストアドプロシージャに関する記述のうち,誤っているものはどれか。
- ア機密性の高いデータに対する処理を特定のプロシージャ呼出しに限定することによって,セキュリティを向上させることができる。
- イシステム全体に共通な処理をプロシージャとして格納しておくことによって,処理の標準化を行うことができる。
- ウデータベースへのアクセスを細かい単位でプロシージャ化することによって,処理性能(スループット)を向上させることができる。
- エ複数の SQL 文から成る手続を 1 回の呼出しで実行できるので,クライアントとサーバの間の通信回数を減らすことができる。
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✓ これが正解ウデータベースへのアクセスを細かい単位でプロシージャ化することによって,処理性能(スループット)を向上させることができる。
解説
細かく分けるほど呼出しの往復が増え、性能は落ちます。
設問が選ばせているのは、ストアドプロシージャに関する記述のうち誤っているものです。読み違えやすいので、正しい記述ではなく誤った記述を選ぶ、という点を先に押さえます。見る軸は一つで、その記述がこの仕組みの利点の出どころと向きがそろっているかです。ストアドプロシージャは、一続きの手続をあらかじめサーバ側に登録しておき、名前で一度呼び出して走らせるものです。利点はいずれも、まとめて一度で済ませることから生まれます。データベースへのアクセスを細かい単位に切り分けてしまうと、呼び出しのたびにクライアントとサーバの間を往復することになり、待ち時間が積み上がって、単位時間当たりに片づく仕事の量、すなわちスループットはかえって減ります。よって、細かい単位でプロシージャ化することで処理性能を向上させる、という記述が誤りにあたります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア機密性の高いデータに対する処理を特定のプ…:機密性の高いデータに直接触らせず、あらかじめ定めた手続の呼び出しだけを許すやり方は、この仕組みが持つ安全面の利点そのものです。記述として正しいので、誤りを選ぶ設問では対象になりません。
- イシステム全体に共通な処理をプロシージャと…:全体で共通する処理をサーバ側に置いておけば、誰が呼んでも同じ手順で動くようになります。処理の標準化はこの仕組みの狙いの一つで、記述に誤りはありません。
- エ複数の SQL 文から成る手続を 1 回…:複数の SQL 文から成る手続をまとめて一度で走らせれば、やり取りの回数はその分だけ減ります。通信回数の削減は利点の中心にあたり、記述として正しいものです。
この問題の用語
- クライアントサーバシステムクライアントとサーバが役割を分けて協調しながら処理を進める分散処理の形です。サーバがサービスを提供し、クライアントがそれを利用します。
- 機密性許された人だけが情報に触れられる状態が保たれていること。完全性・可用性と並ぶ、情報セキュリティの三つの性質の一つです。
- データベースたくさんのデータを決まった形で貯め、探したり書き換えたりできるようにした仕組み。多くの人が同時に使うことを前提にしています。
出典:平成25年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問27
同じ用語が出る問題
- 令和6年度 秋期 午前 問57:入出力データの管理方針の例(機密性)
- 令和6年度 秋期 午前 問15:MIPSに関する問題(クライアントサーバシステム)
- 令和5年度 秋期 午前 問40(機密性)
- 令和5年度 春期 午前 問27:ストアドプロシージャに関する問題(クライアントサーバシステム)
- 平成28年度 春期 午前 問12:クライアントサーバシステムの問題(クライアントサーバシステム)
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