平成27年度 秋期 午前 問26
データベース
ストアドプロシージャに関する記述
クライアントサーバシステムにおけるストアドプロシージャに関する記述のうち,適切でないものはどれか。
- ア機密性が高いデータに対する処理を特定のプロシージャ呼出しに限定することによって,セキュリティを向上させることができる。
- イシステム全体に共通な処理をプロシージャとして格納しておくことによって,処理の標準化を行うことができる。
- ウデータベースへのアクセスを細かい単位でプロシージャ化することによって,処理性能(スループット)を向上させることができる。
- エ複数の SQL 文から成る手続を 1 回の呼出しで実行することによって,クライアントとサーバの間の通信回数を減らすことができる。
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✓ これが正解ウデータベースへのアクセスを細かい単位でプロシージャ化することによって,処理性能(スループット)を向上させることができる。
解説
細かく分けると呼出しが増え、利点が消えます。
設問は、クライアントサーバシステムにおけるストアドプロシージャの説明として、適切でないものを選ばせています。選ぶのは正しい記述ではなく誤っている記述である、という向きにまず注意してください。ストアドプロシージャは、ひとまとまりの手続をデータベース側にあらかじめ置いておき、一回の呼出しでまとめて実行させる仕組みです。速さの面での利点は、ここから素直に出てきます。手元とサーバの間で何度も往復していたやり取りを、一度にまとめられるので、依頼してから結果が返るまでの無駄が減るからです。したがって、データベースへのアクセスを細かい単位に切り分けてプロシージャにすると、呼出しの回数がその数だけ増え、往復も同じだけ増えます。まとめることで得ていた利点を自分で打ち消す形になるので、スループットが向上するという説明は成り立ちません。これが適切でない記述に当たります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア機密性が高いデータに対する処理を特定のプ…:表へ直接触らせず、決められた手続の呼出しだけを許す使い方を述べています。触れる範囲を絞り込めるので機密性の高いデータを守る助けになり、内容として正しい説明です。
- イシステム全体に共通な処理をプロシージャと…:共通する処理をサーバ側に一本だけ置く使い方です。どの利用者側の機器から呼んでも同じ手順になり、直すときも一か所で済むため、これも正しい説明に当たります。
- エ複数の SQL 文から成る手続を 1 回…:複数の SQL 文をひとまとめにして一度で呼ぶと、やり取りの回数が減ります。この仕組みの一番の売りをそのまま述べており、誤りは含まれていません。
この問題の用語
- クライアントサーバサービスを求める側と提供する側に役割を分けて、処理を分担するしくみです。求める側をクライアント、こたえる側をサーバと呼びます。
- クライアントサーバシステムクライアントとサーバが役割を分けて協調しながら処理を進める分散処理の形です。サーバがサービスを提供し、クライアントがそれを利用します。
- 機密性許された人だけが情報に触れられる状態が保たれていること。完全性・可用性と並ぶ、情報セキュリティの三つの性質の一つです。
- データベースたくさんのデータを決まった形で貯め、探したり書き換えたりできるようにした仕組み。多くの人が同時に使うことを前提にしています。
出典:平成27年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問26
同じ用語が出る問題
- 令和6年度 秋期 午前 問57:入出力データの管理方針の例(機密性)
- 令和6年度 秋期 午前 問15:MIPSに関する問題(クライアントサーバシステム)
- 令和5年度 春期 午前 問27:ストアドプロシージャに関する問題(クライアントサーバシステム)
- 平成26年度 秋期 午前 問11:クライアントサーバシステムの説明(クライアントサーバ)
- 平成26年度 春期 午前 問12:クライアントサーバに関する問題(クライアントサーバ)
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