平成25年度 秋期 午前 問66
企業活動
シナジー効果についての記述
あるメーカがビールと清涼飲料水を生産する場合,ケース A〜F で必要なコストは,表のとおりである。このメーカの生産活動における,両製品のスケールメリットとシナジー効果についての記述のうち,適切なものはどれか。
〔ケースごとの生産量とコスト〕
| ケース | ビール(万本) | 清涼飲料水(万本) | コスト(万円) |
|---|---|---|---|
| A | 20 | 0 | 1,500 |
| B | 40 | 0 | 3,300 |
| C | 0 | 10 | 500 |
| D | 0 | 20 | 1,100 |
| E | 20 | 10 | 1,900 |
| F | 40 | 20 | 4,200 |
- アスケールメリットはあるが,シナジー効果はない。
- イスケールメリットはないが,シナジー効果はある。
- ウスケールメリットとシナジー効果がともにある。
- エスケールメリットとシナジー効果がともにない。
答えと解説を見る
✓ これが正解イスケールメリットはないが,シナジー効果はある。
解説
単価は上がり、合わせて作ると安くなります。
設問は、六つのケースの生産量とコストの表から、二つの製品について規模の経済と相乗効果があるかどうかを判定させています。二つは別の計算で確かめます。まず規模の経済は、同じ製品をたくさん作ると一本あたりが安くなるかどうかですから、比べるのは同じ製品どうしです。ビールは 20 万本で 1,500 万円なので 1 万本あたり 75 万円、40 万本で 3,300 万円なので 82.5 万円になります。清涼飲料水は 10 万本で 500 万円なので 50 万円、20 万本で 1,100 万円なので 55 万円になります。どちらも量を倍にすると単価が上がっています。次に相乗効果は、別の製品を一緒に作ると合計が安くなるかどうかです。ビール 20 万本と清涼飲料水 10 万本を一緒に作ると 1,900 万円で、別々に作った合計は 1,500 と 500 を足した 2,000 万円です。40 万本と 20 万本の組では 4,200 万円に対し、3,300 と 1,100 を足した 4,400 万円です。どちらも一緒に作ったほうが安く済みます。よって、スケールメリットはないが、シナジー効果はある、という記述が当てはまります。総額が増えたことを割高と取り違えないよう、必ず一本あたりに直してから比べます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アスケールメリットはあるが,シナジー効果は…:量を倍にしたときの単価は、ビールで 75 から 82.5 へ、清涼飲料水で 50 から 55 へと上がっています。安くなっていないので前半が誤りです。合わせて作った額は別々の合計より少ないので、後半も逆になっています。
- ウスケールメリットとシナジー効果がともにあ…:合わせて作ったほうが安いという後半は合っていますが、前半でスケールメリットもあると言っています。同じ製品で量を倍にしたときの一本あたりが上がっているので、規模による安さは出ていません。
- エスケールメリットとシナジー効果がともにな…:量を倍にしても単価が下がらないという前半は合っています。ただし合わせて作った額は、別々に作った合計より 100 万円と 200 万円だけ少なく済んでいます。安くなっているので、後半が誤りです。
出典:平成25年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問66
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)