平成25年度 春期 午前 問38
セキュリティ
ブルートフォース攻撃に関する問題
暗号解読のための攻撃法のうち,ブルートフォース攻撃はどれか。
- ア与えられた一組の平文と暗号文に対し,総当たりで鍵を割り出す。
- イ暗号化関数の統計的な偏りを線形関数によって近似して解読する。
- ウ暗号化装置の動作を電磁波から解析することによって解読する。
- エ異なる二つの平文とそれぞれの暗号文の差分を観測して鍵を割り出す。
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✓ これが正解ア与えられた一組の平文と暗号文に対し,総当たりで鍵を割り出す。
解説
鍵を順に全部試して割り出す力ずくです。
ブルートフォース攻撃は、頭を使わずに力ずくで解く方法です。もとの文と、それを暗号にしたものの組が一つ手元にあれば、鍵を順に当てはめては、その文に戻るかどうかを確かめられます。当たるまで繰り返せばいつかは必ず見つかりますので、守る側にできるのは、試す回数を現実離れした数まで膨らませることだけです。鍵を一ビット伸ばすごとに候補は倍になりますから、数十ビットの差がとてつもない差になります。四つの選択肢は、どこを攻めているかで並んでいます。鍵の候補をしらみつぶしにする力ずくの方法が一つ、暗号の処理に残る数学的な癖を突く方法が二つ、そして数学ではなく動いている機械の側を外から観察する方法が一つです。設問が名指したのは最初のもので、言葉の意味さえ分かっていれば即決できます。名前を覚えるより、その攻撃がどこを見ているのかを掴んでおくと、似た用語が並んで出てきても取り違えません。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イ暗号化関数の統計的な偏りを線形関数によっ…:暗号化の処理に残るわずかな統計的な偏りを式で近似し、鍵に迫っていく方法です。鍵をしらみつぶしに当てはめる方法とは、手間の掛け方がまるで違います。
- ウ暗号化装置の動作を電磁波から解析すること…:動いている装置から漏れる電磁波を観察する、サイドチャネル攻撃にあたります。暗号の数学ではなく実装や装置の側を突きますので、鍵を長くしても防げません。
- エ異なる二つの平文とそれぞれの暗号文の差分…:二つの文をわずかに変えたとき、暗号にした側がどう変わるかの癖を手掛かりにする方法です。観察と分析で候補を絞り込む点で、全部を試す方法とは性質がまるで異なります。
この問題の用語
- ブルートフォース攻撃利用者IDを一つ決めて、パスワードになりうる文字の並びを片端から試す総当たりの攻撃。暗号の鍵を総当たりで割り出す手口も、こう呼びます。
- 平文暗号にする前の、そのまま読める状態のデータのことをいいます。これと暗号文の組が手に入ると、鍵を割り出す手がかりになります。
- 総当たり考えられる組合せを片端から試して、答えを探すやり方です。流出した組を使い回すパスワードリスト攻撃とは、手口が違います。
- 暗号化内容を鍵がなければ読めない形に変換すること。通信の経路だけでは守りきれない場合があるので、ファイル自体にも施します。
出典:平成25年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問38
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前 問38:サイドチャネル攻撃に関する問題(平文)
- 令和5年度 秋期 午前 問37:楕円曲線暗号の特徴(総当たり)
- 令和5年度 秋期 午前 問36:レインボーテーブル攻撃の問題(総当たり)
- 平成30年度 秋期 午前 問42:ブルートフォースに関する問題(ブルートフォース攻撃)
- 平成29年度 春期 午前 問44:HTTPSに関する問題(ブルートフォース攻撃)
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