平成26年度 春期 午前 問74
企業活動
職能部門別組織の説明
職能部門別組織を説明したものはどれか。
- ア業務遂行に必要な機能と利益責任を,製品別,顧客別又は地域別にもつことによって,自己完結的な経営活動が展開できる組織である。
- イ構成員が,自己の専門とする職能部門と特定の事業を遂行する部門の両方に所属する組織である。
- ウ購買・生産・販売・財務などの仕事の特性によって,部門を編成した組織である。
- エ特定の問題を解決するために各部門から専門家を集めて編成し,期間と目標を定めて活動する一時的かつ柔軟な組織である。
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✓ これが正解ウ購買・生産・販売・財務などの仕事の特性によって,部門を編成した組織である。
解説
職能は仕事の種類。買う、作る、売るで分けます。
設問は職能部門別組織の説明を選ばせています。職能とは仕事の種類、つまり働きの違いのことです。買う、作る、売る、お金を扱うというように、仕事の特性で部門を編成した形がこの組織です。同じ専門の人が一か所に集まるので技能が深まり、仕事の重複も減ります。その代わり、売上は売る部門にしか立たないため部門ごとの利益は測れず、部門をまたぐ調整が上位の経営者に集まって意思決定が遅くなりやすい、という弱みがあります。四つの選択肢は、組織を何で分けているかがそれぞれ違いますから、文の中に並んだ具体名を先に見るのが早道です。仕事の名前が並んでいれば職能部門別組織、製品や顧客や地域なら事業部制組織、両方に属すると書いてあればマトリックス組織、期間と目標が書かれていればプロジェクト組織と、一対一で決まります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア業務遂行に必要な機能と利益責任を,製品別…:製品別、顧客別、地域別に、必要な機能と利益への責任をまとめて持たせる事業部制組織の説明です。小さな会社のように振る舞える反面、部門をまたいだ重複が生じます。
- イ構成員が,自己の専門とする職能部門と特定…:一人が専門とする部門と、特定の事業を担う部門の両方に籍を置くマトリックス組織の説明です。上司が二人になるため命令の系統が二重になり、指示が食い違うと現場が止まります。
- エ特定の問題を解決するために各部門から専門…:各部門から専門家を集め、期間と目標を定めて活動するプロジェクト組織の説明です。目的を果たせば解散する一時的な形なので、常に置かれる部門の分け方ではありません。
この問題の用語
- マトリックス組織構成員が、専門の職能部門と事業を進める部門の両方に所属する組織です。一つの部門だけに属する形と違い、二つの指示系統をもちます。
- 部門組織の中で、仕事の種類や担当ごとに分けられたまとまりです。専門ごとに分ける分け方と、製品や地域ごとに分ける分け方があります。
- 組織目的を果たすために、人が役割を分けて集まったまとまりのことです。分け方には機能別、事業部制、マトリックスなどの形があります。
出典:平成26年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問74
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