平成28年度 春期 午前 問52
プロジェクトマネジメント
定常業務の特性
組織が遂行する業務を定常業務とプロジェクトとに類別したとき,定常業務の特性はどれか。
- アある業務のために編成された期間限定のチームで遂行する。
- イ成果物を反復的に生産して提供する活動を継続的に遂行する。
- ウ独自のプロダクトやサービスを創造する。
- エ目的を達成するために開始し,目的を達成したときに終了する。
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✓ これが正解イ成果物を反復的に生産して提供する活動を継続的に遂行する。
解説
終わりが無く繰り返すのが定常業務の側です。
組織が行う業務は、プロジェクトとして行うものと、定常業務として行うものに分けて捉えられます。この設問は、示された四つの記述のうちどれが定常業務の側を述べているかを見分けさせるものです。分ける軸は二本あります。一本目は期間で、区切られた終わりがあるか、終わりを定めずに続くかです。二本目は生み出すもので、そのつど違うものを作るか、同じものを送り出し続けるかです。プロジェクトは二本とも前者の側にそろいます。始まりと終わりが定められており、独自性のあるものを生み出すからです。定常業務はその裏返しで、終わりを定めずに続き、同じ手順で同じものを送り出します。ですから定常業務を述べている記述には、繰り返す、続ける、といった向きの言葉が現れます。読むときに気をつけたいのは設問の主語です。問われているのは定常業務の特性であって、プロジェクトの特性ではありません。ここを読み飛ばすと、正反対の側を選んでしまいます。残る三つの記述は、いずれもプロジェクトの側の性質を、組織の形、生み出すもの、期間という別々の角度から言い換えたものになっています。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アある業務のために編成された期間限定のチー…:ある業務のために編成された期間限定のチームで遂行する、という記述です。人の集まりがそのつど作られて解散する形を述べており、終わりを定めずに続く側の特性としては当てはまりません。
- ウ独自のプロダクトやサービスを創造する。:独自のプロダクトやサービスを創造する、という記述です。そのつど違うものを生み出す側を正面から述べているので、同じものを送り出し続ける側の特性とは向きが逆になります。
- エ目的を達成するために開始し,目的を達成し…:目的を達成するために開始し、目的を達成したときに終了する、という記述です。始まりと終わりが定まっていることを述べており、区切りを持たずに続く側の説明にはなりません。
この問題の用語
- プロジェクトある目的のために期間を決めて行う、一回限りの活動。決算処理のように同じ手順を繰り返す定常業務とは区別されます。
- 定常業務決められた手順で、繰り返し続けていく日々の業務のことです。終わりが定められた一度限りの取組であるプロジェクトとは違います。
- 組織目的を果たすために、人が役割を分けて集まったまとまりのことです。分け方には機能別、事業部制、マトリックスなどの形があります。
出典:平成28年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問52
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