平成29年度 春期 午前 問35
ネットワーク
ブロードキャストストームの説明
ブロードキャストストームの説明として,適切なものはどれか。
- ア1 台のブロードバンドルータに接続する PC の数が多過ぎることによって,インターネットへのアクセスが遅くなること
- イIP アドレスを重複して割り当ててしまうことによって,通信パケットが正しい相手に到達せずに,再送が頻繁に発生すること
- ウイーサネットフレームの宛先 MAC アドレスが FF-FF-FF-FF-FF-FF で送信され,LAN に接続した全ての PC が受信してしまうこと
- エネットワークスイッチ間にループとなる経路ができることによって,特定のイーサネットフレームが大量に複製されて,通信が極端に遅くなったり通信できなくなったりすること
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✓ これが正解エネットワークスイッチ間にループとなる経路ができることによって,特定のイーサネットフレームが大量に複製されて,通信が極端に遅くなったり通信できなくなったりすること
解説
経路の輪で複製が増え続ける障害を指します。
設問は、ブロードキャストストームの説明として適切なものを選ばせています。語を二つに割ると、両方がそろって初めてこの語になることが分かります。前半は、同じ LAN につながる全員を宛先にした送信のことです。後半のストームは嵐で、それが止まらずに増え続けている状態を表します。つまり設問が聞いているのは正常な送信の側ではなく、増え続ける異常の側です。なぜ増え続けるのかは、スイッチの振る舞いから説明できます。スイッチは、宛先の分からないフレームや全員宛てのフレームを、受け取った口以外のすべてへ流します。ここで二台のスイッチが二本の線でつながって経路が輪になっていると、一方が流したものをもう一方が受け取り、それをまた元へ流し返します。回るたびに複製が増えていきます。イーサネットのフレームには生存時間の欄が無いため、放っておいても自然には消えません。輪が致命傷になるのがスイッチの世界だけであるのは、この一点が理由です。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア1 台のブロードバンドルータに接続する …:一台のブロードバンドルータにつなぐ PC の数が多過ぎて、インターネットへのアクセスが遅くなる状態の説明です。これは帯域が足りていないだけで、フレームの複製は起きていません。
- イIP アドレスを重複して割り当ててしまう…:IP アドレスを重複して割り当てたために、パケットが正しい相手に届かず再送が頻発する状態の説明です。起きている層も原因も別のところにあり、増え続ける複製とは無関係です。
- ウイーサネットフレームの宛先 MAC アド…:宛先の MAC アドレスを全員宛ての値にしたフレームが送られ、LAN につながる全ての PC が受信するという説明です。これは前半の語そのものの正しい定義で、障害ではなく正常な動作にあたります。
この問題の用語
- ルータLAN同士やLANとWANをつなぎ、ネットワーク層で中継する機器です。宛先のIPアドレスを見て経路を選び、パケットを転送します。
- LAN事務所や家庭など、限られた範囲の中で機器をつなぐネットワークです。離れた拠点どうしを結ぶWANとは、ルータを介して接続します。
出典:平成29年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問35
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前 問38:サイドチャネル攻撃に関する問題(LAN)
- 令和7年度 秋期 午前 問30:送信時間に関する問題(LAN)
- 令和7年度 春期 午前 問32:ネットワーク機器のアドレス(ルータ)
- 令和7年度 春期 午前 問31:選択されるネクストホップ(ルータ)
- 令和6年度 春期 午前 問34:SDNに関する問題(ルータ)
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