平成30年度 秋期 午前 問21
コンピュータ構成要素
SoCの説明
SoC の説明として,適切なものはどれか。
- アシステム LSI に内蔵されたソフトウェア
- イ複数の MCU を搭載したボード
- ウ複数のチップで構成していたコンピュータシステムを,一つのチップで実現した LSI
- エ複数のチップを単一のパッケージに封入してシステム化したデバイス
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✓ これが正解ウ複数のチップで構成していたコンピュータシステムを,一つのチップで実現した LSI
解説
複数チップ分のシステムを一つのチップに載せたLSIです。
SoC が何を指す言葉かを答える問いです。頭字語を英語に戻すと、迷う余地がほとんどなくなります。SoC は System on a Chip で、チップの上にシステムが載っている、という意味になります。かつては別々の部品として基板の上に並べていた演算装置、記憶装置、入出力、周辺の回路までを、まとめて一枚の半導体の板の上に作り込んだもの、というのがその中身です。ですから、複数のチップで構成していたコンピュータシステムを一つのチップで実現したLSIだと述べている選択肢が、そのまま答えになります。見分けの軸は二つあります。一つ目は、その言葉が回路そのものを指しているのか、回路の上で動くプログラムを指しているのかという種別です。二つ目は、どこまでを一つのまとまりとして数えているかという粒度です。粒度には段があり、小さいほうから順に、半導体の板そのもの、それを収める外装、外装を並べる基板、と大きくなっていきます。SoC が名指ししているのは、いちばん小さい段だけです。身近な実物で確かめます。スマートフォンの中心にある部品は、演算も画像処理も通信も一つに収められています。だから小さな電池でも長く動きます。作るのは大変ですが、小型化と低い消費電力が得られる、という関係で覚えると位置づけが定まります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アシステム LSI に内蔵されたソフトウェ…:システムLSIに内蔵されたソフトウェアのことだと述べています。問われているのは回路をどうまとめたかを指すハードウェア側の呼び名ですから、チップに書き込まれたプログラムを指すこの記述とは、そもそも種別が違います。
- イ複数の MCU を搭載したボード:複数のMCUを載せた基板だと述べています。MCU は処理装置に記憶と入出力を足した制御用の部品で、それを何個も板の上に並べたのでは、まとまりの単位が基板になってしまい、一枚の半導体に収まったとは言えません。
- エ複数のチップを単一のパッケージに封入して…:複数のチップを単一のパッケージに封入した装置だと述べています。封じ込める先が外装なので、中の半導体の板は複数のままです。問われている語が指しているのは、板そのものが一枚になっている作りのほうです。
出典:平成30年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問21
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