平成30年度 秋期 午前 問60
システム監査
情報システムの可監査性の説明
情報システムの可監査性を説明したものはどれか。
- アコントロールの有効性を監査できるように,情報システムが設計・運用されていること
- イシステム監査人が,監査の目的に合致した有効な手続を行える能力をもっていること
- ウ情報システムから入手した監査証拠の十分性と監査報告書の完成度が保たれていること
- エ情報システム部門の積極的な協力が得られること
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✓ これが正解アコントロールの有効性を監査できるように,情報システムが設計・運用されていること
解説
監査できるように作られている性質です。
情報システムの可監査性とは何かを選ぶ問いです。言葉を分けると、監査され得る性質、と読めます。主語は情報システムのほうであって、監査する人ではありません。中身は、監査しようと思えば監査できるように、あらかじめそう作ってあり、そう運んでいる、ということです。何が備わっていればそう言えるのかを、実物に落としておきます。誰がいつ何をしたのかという記録が取られ、あとから消されないこと。一件を入口から出口まで端から端までたどれること。承認や照合や誤りの処理の結果が残ること。この三つはいずれも、あとから足すことができません。記録を取っていない仕組みは、どれほど力のある人が調べに来ても確かめようがないのです。つまり監査できるかどうかは、設計の時点で決まります。逆に、記録が消える、途中の経過が残らない、誰が承認したのか分からない、という状態を思い浮かべると境目がはっきりします。見分けの軸は、その説明の主語が何かという一点です。人について述べているのか、監査の成果物について述べているのか、それとも仕組み自身の性質について述べているのかを先に分ければ、残るのはひとつになります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イシステム監査人が,監査の目的に合致した有…:調べる側の専門の力量について述べています。監査が成り立つための条件ではあるので正しく読めてしまい、最も紛れますが、主語が人であって仕組みではないため、問われている性質の説明にはなりません。
- ウ情報システムから入手した監査証拠の十分性…:集めた裏づけの足り具合や、報告書の仕上がりについて述べています。これらは監査を進めた結果として整っていくものであり、仕組みがもともと備えている性質を指す言葉の中身にはあたりません。
- エ情報システム部門の積極的な協力が得られる…:受け持ちの部門が進んで手を貸してくれるかという、監査の進めやすさについて述べています。手を貸してもらえなくても、記録さえ残っていれば確かめられますから、性質の代わりにはなりません。
この問題の用語
- 情報システム業務に必要なデータを集め、処理し、伝えるための仕組み全体です。コンピュータや通信網だけでなく、それを使う人や業務の手順も含みます。
- コントロール目的どおりに業務が進むように組み込む、決まりや点検、仕組みのことです。監査では、その整備と運用の状況が評価されます。
- システム監査情報システムが安全で正しく使われているかを、担当から独立した立場で点検し報告すること。直すべきところを見つけて伝えます。
- 監査人システム監査を行う人。作る側や運用する側から独立した立場を保ち、自分では作らずに規程や記録を見て確かめます。
- 監査証拠監査人の判断を裏づける記録のこと。被監査部門から入手した運用記録などがこれで、監査人自身が作った計画書や議事録は含みません。
- 監査報告書監査の結果と意見、改善の勧告をまとめて伝える文書のことです。原案は相手と意見交換し、事実誤認がないかを確かめます。
- 部門組織の中で、仕事の種類や担当ごとに分けられたまとまりです。専門ごとに分ける分け方と、製品や地域ごとに分ける分け方があります。
出典:平成30年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問60
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前 問60:コントロールに関する問題(コントロール)
- 令和7年度 秋期 午前 問59:監査人が行うフォローアップ(監査報告書)
- 令和7年度 秋期 午前 問58:システム監査基準に関する問題(監査人)
- 令和7年度 春期 午前 問59:システム監査における“監査手続”(監査証拠)
- 令和7年度 春期 午前 問58:ウォークスルー法の説明(システム監査)
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