令和2年度 10月 午前 問18
ソフトウェア
プリページングの特徴
仮想記憶方式で,デマンドページングと比較したときのプリページングの特徴として,適切なものはどれか。ここで,主記憶には十分な余裕があるものとする。
- ア将来必要と想定されるページを主記憶にロードしておくので,実際に必要となったときの補助記憶へのアクセスによる遅れを減少できる。
- イ将来必要と想定されるページを主記憶にロードしておくので,ページフォールトが多く発生し,OS のオーバヘッドが増加する。
- ウプログラムがアクセスするページだけをその都度主記憶にロードするので,主記憶への不必要なページのロードを避けることができる。
- エプログラムがアクセスするページだけをその都度主記憶にロードするので,将来必要となるページの予想が不要である。
答えと解説を見る
✓ これが正解ア将来必要と想定されるページを主記憶にロードしておくので,実際に必要となったときの補助記憶へのアクセスによる遅れを減少できる。
解説
先読みで読み込み遅延を隠す方式です。
仮想記憶方式でページを主記憶へ読み込む段取りには、要求が来てから読み込むデマンドページングと、これから必要になりそうなページをあらかじめ読み込んでおくプリページングの二つがあります。設問は後者の特徴を、前者と比べたときの姿として問うています。ですから、要求が来る前に読んでおくという先読みの動きを持ち、それによってどんな効き目が期待できるかで見分けます。プリは前もってという意味で、将来使いそうなページを見越して主記憶へ載せておくと、実際に使うときには既に主記憶にあるので、補助記憶へアクセスして待つ時間を省くことができます。設問は主記憶に十分な余裕があるという前提を置いているので、先読みしたページが他のページを追い出してしまう心配は考えず、先読みが素直に効く場面を想定して選びます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イ将来必要と想定されるページを主記憶にロー…:将来必要と想定されるページを主記憶にロードしておくことで、ページフォールトが多く発生し、OS のオーバヘッドが増加すると書かれています。主記憶に十分な余裕があるという前提のもとでは、先読みで置いたページが使えるためページフォールトは減る方向で、増える方向の記述にはなりません。
- ウプログラムがアクセスするページだけをその…:プログラムがアクセスするページだけをその都度主記憶にロードするので、主記憶への不必要なページのロードを避けられると書かれています。要求されたときに初めて読み込む動きの説明で、これはデマンドページングの特徴で、先読みの方式の説明にはなっていません。
- エプログラムがアクセスするページだけをその…:プログラムがアクセスするページだけをその都度主記憶にロードするので、将来必要となるページの予想が不要だと書かれています。これも要求されたときに読み込む動きの説明にあたり、先読みで予想を先に立てるという動きの記述ではありません。
出典:令和2年度 10月 応用情報技術者試験 午前 問18
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)