令和2年度 10月 午前 問57
サービスマネジメント
監視についての注意事項
サービスマネジメントの容量・能力管理における,オンラインシステムの容量・能力の利用の監視についての注意事項のうち,適切なものはどれか。
- アSLA の目標値を監視しきい値に設定し,しきい値を超過した場合には対策を講ずる。
- イ応答時間や CPU 使用率などの複数の測定項目を定常的に監視する。
- ウオンライン時間帯に性能を測定することはサービスレベルの低下につながるので,測定はオフライン時間帯に行う。
- エ容量・能力及びパフォーマンスに関するインシデントを記録する。
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✓ これが正解イ応答時間や CPU 使用率などの複数の測定項目を定常的に監視する。
解説
複数の指標を常時見張るのが基本の姿勢です。
この設問は、容量・能力管理として業務中のシステムの使われ方を監視するときに、心がけるべきやり方を選ぶ問いです。ですから、指標を何本、いつ、どんな水準で見るかという三つの軸で読み分けます。良いとされる姿勢は、応答の速さや CPU の使用率など、性質の違う測定項目を何本も並べて、業務が続いている間ずっと見張り続けることです。単独の指標だけでは、対象の状態を見誤ることが多く、性質の異なる複数の指標を重ねて眺めることで初めて、傾向や兆しを取り出せます。ですから、常時、複数を並べて追うという説明が要件に合います。ほかの候補は、約束の値そのものを見張りの水準に置いてしまう考え、業務中ではなく休止のあいだに測ろうとする考え、記録を残すだけで終わらせる考えを挙げていますが、それぞれ、水準の置き方や測る時期や踏み込みの深さの点で、この管理の心得から外れます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アSLA の目標値を監視しきい値に設定し,…:約束された水準そのものを見張りの目安に置き、超えたときに手を打つと述べています。これでは超えたときには既に約束を破っている段になり、余裕をもって手を打てる置き方になっていません。
- ウオンライン時間帯に性能を測定することはサ…:業務中に測ると水準を下げることになるので、休止のあいだに測ると述べています。これでは業務が続く時間帯の実際の使われ方を捉えられず、対象の状態を追い続ける役目を果たせません。
- エ容量・能力及びパフォーマンスに関するイン…:容量と能力に関する事象を記録すると述べています。記録そのものは必要ですが、続いて分析や兆しの読み取りにつなげる働きが必要な中で、記録だけで済ませる説明はこの心得を満たしません。
この問題の用語
- 監視機器や利用者の動きを継続して見て、記録に残しておくこと。稼働状況や性能を見張り、異常に早く気づいて対応するために行います。
- サービスマネジメントITサービスを計画し、提供し、良くしていく一連の管理活動です。計画外の中断や品質の低下は、インシデントとして扱います。
- SLA提供する側と受ける側で、どの水準まで満たすかをあらかじめ取り決めた合意。緊急時の手順や、守れなかったときの扱いも決めておきます。
- 応答時間要求を終えてから、最初の結果が表示され始めるまでの時間です。処理がすべて終わるまでを測るターンアラウンドタイムとは別です。
- サービスレベル顧客に約束するサービスの水準。満足度や稼働率のように、具体的に測れる形で決めておくのが決まりになっています。
- インシデントサービスの計画外の中断や品質の低下、またはそのおそれがある出来事です。情報セキュリティでは、安全が損なわれるおそれが高いものを指します。
出典:令和2年度 10月 応用情報技術者試験 午前 問57
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前 問56:問題管理の活動(サービスマネジメント)
- 令和7年度 秋期 午前 問55:サービス可用性管理に関する問題(インシデント)
- 令和7年度 秋期 午前 問14:キャパシティプランニングの問題(応答時間)
- 令和7年度 春期 午前 問55:サービス可用性に関する問題(SLA)
- 令和3年度 秋期 午前 問65:RFIの説明(サービスレベル)
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