令和3年度 秋期 午前 問3
基礎理論
ディープラーニングに関する問題
AI におけるディープラーニングに最も関連が深いものはどれか。
- アある特定の分野に特化した知識を基にルールベースの推論を行うことによって,専門家と同じレベルの問題解決を行う。
- イ試行錯誤しながら条件を満たす解に到達する方法であり,場合分けを行い深さ優先で探索し,解が見つからなければ一つ前の場合分けの状態に後戻りする。
- ウ神経回路網を模倣した方法であり,多層に配置された素子とそれらを結ぶ信号線で構成されたモデルにおいて,信号線に付随するパラメタを調整することによって入力に対して適切な解が出力される。
- エ生物の進化を模倣した方法であり,与えられた問題の解の候補を記号列で表現して,それらを遺伝子に見立てて突然変異,交配,とう汰を繰り返して逐次的により良い解に近づける。
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✓ これが正解ウ神経回路網を模倣した方法であり,多層に配置された素子とそれらを結ぶ信号線で構成されたモデルにおいて,信号線に付随するパラメタを調整することによって入力に対して適切な解が出力される。
解説
神経回路網を多層に並べて重みを学ぶ方法です。
設問は、人工知能の代表的な手法の中からディープラーニングに当たる説明を選ばせています。ですから見分けの軸は、その説明が模倣しているものが神経回路網か、それとも別のもの、たとえば生物の進化や、知識に基づく推論、探索的な試行錯誤かという一点と、学習の中身が結合の強さの調整に相当するかという一点の、二つだけです。深い学習と呼ばれるこの手法は、脳の神経細胞の結び合わせを模した素子を何段にも積み、素子どうしを結ぶ線に付いた重みを、入力に対して望む出力が返るように少しずつ整えていく流れで働きます。深いという言い方は難しさではなく、この段の重なりが深いことを指しています。したがって、模倣の対象と学習で動かす対象の二つを同時に満たす説明を選びます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アある特定の分野に特化した知識を基にルール…:特定の分野の専門知識を規則にまとめ、その規則を組み合わせて推論する仕組みの説明です。学習の対象が結合の強さではなく規則であり、脳の構造を模倣しているわけでもありません。
- イ試行錯誤しながら条件を満たす解に到達する…:場合分けを深さ優先で探し、行き詰まったら一段戻ってやり直す試行錯誤の探索法の説明です。神経細胞の模倣とは関係が無く、重みの調整という考え方も出てきません。
- エ生物の進化を模倣した方法であり,与えられ…:候補の解を記号列で表し、突然変異や交配などで少しずつ良い解へ近づける、生物進化を模した手法の説明です。模倣の対象が神経の結び合わせではなく生物の進化のほうです。
出典:令和3年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問3
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