令和5年度 秋期 午前 問70
技術戦略
オープンイノベーションの説明
オープンイノベーションの説明として,適切なものはどれか。
- ア外部の企業に製品開発の一部を任せることで,短期間で市場へ製品を投入する。
- イ顧客に提供する製品やサービスを自社で開発することで,新たな価値を創出する。
- ウ自社と外部組織の技術やアイディアなどを組み合わせることで創出した価値を,さらに外部組織へ提供する。
- エ自社の業務の工程を見直すことで,生産性向上とコスト削減を実現する。
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✓ これが正解ウ自社と外部組織の技術やアイディアなどを組み合わせることで創出した価値を,さらに外部組織へ提供する。
解説
知識が外と往復する形を述べたものです。
設問は、オープンイノベーションの説明を選ばせています。この考え方の要は、知識の流れが一方向ではなく往復するという点にあります。ですから軸は、その記述に取り込む向きと出す向きの両方が書かれているかどうかです。自前だけで研究や開発を抱え込むのをやめ、大学や他社、新しく生まれた企業が持つ技術や着想を取り込む。そして自社では使わない技術を、外の組織に使ってもらう。この出し入れを絶えず回す仕組みそのものを指しています。正解は、自社と外部組織の技術やアイディアなどを組み合わせて価値を創出し、それをさらに外部組織へ提供すると述べた記述で、後半の一句が出す側を指しています。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア外部の企業に製品開発の一部を任せることで…:外部の企業に製品開発の一部を任せ、市場へ出すまでの期間を縮めるというやり方です。外の力を借りる点は重なりますが、流れは仕事を出して成果物を受け取るところで終わり、生んだ価値がまた外へ流れていきません。
- イ顧客に提供する製品やサービスを自社で開発…:顧客に届ける製品やサービスを自社で開発して価値を生むという記述で、組織の境界の外と行き来しない形を述べています。むしろこの閉じた形の行き詰まりを破るために提唱されたのが、設問が問うている考え方です。
- エ自社の業務の工程を見直すことで,生産性向…:自社の業務の工程を見直して、生産性を高めコストを下げるという取組みです。改めるのは自社の中の段取りであり、外の組織との間で技術や着想をやり取りする話ではありません。
この問題の用語
- 組織目的を果たすために、人が役割を分けて集まったまとまりのことです。分け方には機能別、事業部制、マトリックスなどの形があります。
- 工程仕事を進める順序と段取りのまとまりを指します。図表にして管理し、重要な期日や作業の順序、進み具合を目に見える形にします。
出典:令和5年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問70
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