平成25年度 秋期 午前 問70
技術戦略
プロダクトイノベーションの例
プロダクトイノベーションの例として,適切なものはどれか。
- アシックスシグマの工程管理を導入し,製品品質を向上する。
- イジャストインタイム方式を採用し,部品在庫を減らす。
- ウ製造方法を見直し,コストを下げた製品を製造する。
- エマルチコア CPU を採用した,高性能で低消費電力の製品を開発する。
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✓ これが正解エマルチコア CPU を採用した,高性能で低消費電力の製品を開発する。
解説
製品そのものが新しくなった例です。作り方の改善は別です。
設問は、プロダクトイノベーションの例を選ばせています。見る軸は一つで、新しくなったのは出てくる物なのか、それとも作り方なのかという点です。製品や役務そのものが新しくなる場合をプロダクトイノベーションといい、同じ物をより安く速く確実に作れるようにする取組みはこれと区別されます。マルチコア CPU を採用し、性能を高めながら消費電力を抑えた製品を開発したという記述は、出来上がった物の中身が置き換わっています。動作周波数を上げずに処理を分担させるという設計だからこそ、高い性能と低い消費電力という二つが同時に成り立ちます。設問がこの二つを並べているのは、製品の作りそのものが変わった証拠にほかなりません。よって、この記述がプロダクトイノベーションの例に当たります。判定するときは文末に置かれた名詞に引かれず、何を見直したのかを主語と目的語で確かめてください。四つの肢はどれも良い取組みなので、正しいかどうかでは切れません。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アシックスシグマの工程管理を導入し,製品品…:ばらつきを抑えて不良を極小化する品質管理の考え方を工程管理に取り入れる取組みです。手を入れたのは作る過程であり、出来上がる製品の機能や性能そのものが置き換わったわけではありません。
- イジャストインタイム方式を採用し,部品在庫…:必要な物を必要なときに必要なだけそろえる方式を採り、部品在庫を減らす取組みです。生産の段取りと在庫の持ち方を改める話であって、製品の中身が新しくなったとはいえません。
- ウ製造方法を見直し,コストを下げた製品を製…:製造方法を見直して原価を下げたという記述は、末尾が製品の語で終わるため最も紛れます。しかし見直したのは作り方で、機能や性能は以前のままです。安くなっただけでは分類が変わりません。
この問題の用語
- 工程仕事を進める順序と段取りのまとまりを指します。図表にして管理し、重要な期日や作業の順序、進み具合を目に見える形にします。
出典:平成25年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問70
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