令和6年度 秋期 午前 問19
ソフトウェア
バージョン管理ツールに関する問題
分散開発環境において,各開発者のローカル環境に全履歴を含んだ中央リポジトリの完全な複製をもつことによって,中央リポジトリにアクセスできないときでも履歴の調査や変更の記録を可能にする,バージョン管理ツールはどれか。
- アApache Subversion
- イCVS
- ウGit
- エRCS
答えと解説を見る
✓ これが正解ウGit
解説
履歴ごと手元に複製できるのは分散型です。
設問は、各開発者のローカル環境に全履歴を含んだ中央リポジトリの完全な複製をもち、中央にアクセスできないときでも履歴の調査や変更の記録ができるバージョン管理ツールを選ばせています。見分けの軸は、履歴そのものがどこに置かれるかという一点です。履歴を中央だけに置く作りでは、手元に来るのはある時点の内容だけなので、過去をたどるにも変更を記録するにも中央への接続が必要です。これに対して、手元にも履歴の全体を複製する作りであれば、接続のない場所でも過去を調べ、変更を記録し、後からまとめて中央へ反映できます。この作りをもつのが Git です。正解は Git で、複製した時点でブランチやタグを含むリポジトリ全体が手元にそろうため、調査も記録も手元だけで完結します。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アApache Subversion:Apache Subversion です。履歴を中央のサーバに置く作りで、手元に来るのは作業用の内容が中心です。中央につながらない間は、変更を記録することも過去をたどることもできません。
- イCVS:CVS です。こちらも履歴を中央のサーバに置く作りで、Apache Subversion より前の世代に当たります。手元だけで履歴をたどったり変更を記録したりする使い方は想定されていません。
- エRCS:RCS です。ファイル 1 本ごとに履歴を管理する古い仕組みで、複数の開発者が離れた場所で作業する使い方そのものを想定していません。中央の複製をもつという性質もありません。
出典:令和6年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問19
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)