令和3年度 秋期 午前Ⅱ 問2
システム監査
第一者監査に関する問題
JIS Q 19011:2019(マネジメントシステム監査のための指針)における“第一者監査”はどれか。
- アISMS取得のための認証審査
- イ業務委託先に対する外部監査
- ウ仕入先に対する外部監査
- エ内部監査部門が事業部門を対象として行う監査
答えと解説を見る
✓ これが正解エ内部監査部門が事業部門を対象として行う監査
解説
第一者監査は、組織が自らを対象に行う内部監査のことです。
JIS Q 19011:2019は、監査を誰が誰に対して行うかによって、第一者監査、第二者監査、第三者監査に分けています。第一者監査は内部監査とも呼ばれ、組織が自分自身のマネジメントシステムを対象に行うものです。内部監査部門が同じ組織の事業部門を監査するのは、組織の内側で完結する監査なので第一者監査に当たります。第二者監査は顧客など利害関係をもつ側が相手方に対して行う外部監査、第三者監査は利害関係のない独立した機関による認証審査などを指します。監査する側とされる側が、同じ組織か、取引関係にあるか、独立しているかの三つで区別すると整理しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アISMS取得のための認証審査:ISMSを取得するための認証審査は、利害関係をもたない独立した認証機関が行う審査です。監査される組織の外にいる中立の立場からの監査なので第三者監査に分類され、組織が自分自身を監査する形には当たりません。
- イ業務委託先に対する外部監査:業務委託先に対する外部監査は、委託元が取引相手を対象に行うものです。発注する側という利害関係をもつ立場から相手方を監査するので第二者監査に分類され、自組織の内側を監査する形ではありません。
- ウ仕入先に対する外部監査:仕入先に対する外部監査は、購入する側の組織が供給者を対象に行う監査です。取引上の利害関係をもつ顧客の立場からの監査として第二者監査に当たり、監査する側とされる側が同じ組織である場合とは区別されます。
この問題の用語
- 内部監査組織が自分たちの仕組みを、業務の担当から離れた立場の者が点検すること。結果は改善のための見直しに使われます。
- システム監査情報システムが安全で正しく使われているかを、担当から独立した立場で点検し報告すること。直すべきところを見つけて伝えます。
- ISMS情報を守る取り組みを、決めて実行し点検して直す流れとして続ける仕組み。個々の対策ではなく、その回し方のことです。
- 認証名乗ったとおりの本人か、通信の相手が本物かを確かめる手続き。ここを経ずに入り込む裏口があると、後の許可の仕組みが働きません。
- 委託先業務の一部を任せた相手の会社です。任せる内容や守るべき条件を契約で定め、委託した側が状況を確かめます。
- 部門組織の中で、仕事の種類や担当ごとに分けられたまとまりです。専門ごとに分ける分け方と、製品や地域ごとに分ける分け方があります。
出典:令和3年度 秋期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問2
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問17:SAMLの説明(認証)
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問8:3線モデルに関する問題(内部監査)
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問5:品質管理に関する問題(部門)
- 平成28年度 春期 午前Ⅱ 問7:第二者監査に該当するもの(ISMS)
- 平成27年度 春期 午前Ⅱ 問15:電子帳簿保存法に関する問題(委託先)
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)