ソフトウェア開発管理技術|システム監査技術者試験
この分野には 5問あります。くり返し出ているものから並べています。
この分野でくり返し出ている用語は保守(2問)です。問題が多い回は令和5年度 秋期(1問)・平成30年度 春期(1問)・平成28年度 春期(1問)です。
名前の違いは、誰が動き、何がきっかけかで分ける
開発を管理する技術の多くは、進め方の型に名前を付けたものです。見分けるときは、誰が中心になって動くのか、何がきっかけで行うのか、何に照らして判断するのかを問います。名前の語感と結び付けておくと、説明文から名前を引けるようになります。
レビューの方法は、進行の中心と形式の度合いで分けます。ラウンドロビンは参加者が持ち回りで責任者を務めるので、全員の参画意欲が高まります。ウォークスルーは作成者が説明役となり、参加者が質問やコメントをしながら内容をたどります。インスペクションは議長や読み上げ係などの役割を事前に決め、焦点を絞って厳密に確認し、結果を分析して公式に評価します。
ソフトウェアの保守は、修正のきっかけで分けます。引渡し後に見つかった問題を受け身で直すのが是正保守、環境の変化に合わせて使い続けられるようにするのが適応保守、潜在的な障害が故障として現れる前に直すのが完全化保守、運用障害になる前に直すのが予防保守です。保守は稼働後の活動なので、どの開発モデルで作っても必要になります。
ライフサイクルの支援プロセスは、何に照らして誰が判断するかで分けます。前の工程の要求を満たすかを見るのが検証、意図した使い方を満たすかを見るのが妥当性確認、当事者どうしで状況を評価するのが共同レビューです。客観性と独立性が保証された立場から、成果物とプロセスが要求事項や計画、合意に適合しているかを判定するのが監査です。
設計の型であるデザインパターンも、何と何の関係を整理するかで見分けます。Observerは、あるオブジェクトの状態が変わったとき、それに依存するすべてのオブジェクトへ自動的に通知する型です。インスタンスを一つに限るのはSingleton、包んで機能を足すのはDecorator、中身の違う集まりを同じ方法でたどるのはIteratorです。
この分野で出た問題
- 平成28年度 春期 問23JIS X 0161:2008によるソフトウェア保守のタイプのうち,適応保守はどれか。
- 令和5年度 秋期 問23a~cの説明に対応するレビューの名称として,適切な組合せはどれか。
- 平成30年度 春期 問22デザインパターンの一つであるObserverパターンを利用して実現できることはどれか。
- 平成25年度 春期 問23共通フレーム2007における監査プロセスの目的はどれか。
- 平成24年度 春期 問23開発ライフサイクルモデルとして,ウォータフォールモデル,進化的モデル,スパイラルモデルの三つを考える。ソフトウェア保守は,どのモデルを採用したときに必要か。
正解と解説は、答え合わせのあとに出ます。
年度から解く
この分野の問題は 5年度ぶんの試験から出ています。いちばん新しいのは令和5年度 秋期です。年度別に解くと、回ごとにまとめて解けます。